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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第6話 刻まれた性癖-4

決して、受け入れてはいけない性の対象。
その罪悪感の痛みが快楽と共に増し、僕のマゾフィズムに火をつけた。
もう歯止めは効かない。
僕は校長を受け入れようと、妄想をエスカレートさせた。

『はあ・・・はあ・・・それでは悦びの種を・・・校長の中に宿します』

妄想の中では、校長との結合を試みようとしていた。
さらに具体的にさせようと、自分の物に校長の面影が染み付いたハンカチを、僕は巻き付けた。
そのハンカチの感触は、僕の愛撫した唾液の湿っぽさで、まるで校長の中にいるような気分にさせた。
ひしひしと湧く胸の高鳴りが堪え切れずに、そのままハンカチの上から己の物を上下した。
最後に向けて力強くなる手つきと一緒に、妄想も激しさを増した。

僕の口づけに溺れながら、舌を激しく絡める校長・・・・・・。
首筋に舌を立てられ、吐息でよがる校長・・・・・・。
乳首を転がされ、髪を乱しながら悶絶する校長・・・・・・。
最後は、若い腰つきに身体を絡めて、悦びの音色を奏でる校長・・・・・・。
押し寄せる妄想の中で、僕は男女間の秘め事を演じながら、校長で迎えようとしていた

『はあ・・・はあ・・・・・・こ・・こうちょう・・・・・・校長・・・・・・校長!・・・校長〜!!!!!!』

僕は頂点を見据えると、便器を目掛けて最後を振り絞った。
今まで堪えていた分、便器の中は、放たれた僕の物で溢れた。
留め無く溢れ出る物を振り絞る中で、僕は快楽を迎えた喪失感にも襲われていた。
年増の女を思い浮かべながら、初めて迎えた射精行為の喪失感。
その喪失感は虚しさよりも、新しく刻まれた性癖の悦びに満ち溢れるかのように、静かに僕の灯となって燃えていた。
いずれは、校長の悦びを起す火種になるように・・・・・・・。
僕は喪失感に襲われながらも、その思いに心を寄せるかのように、手つきを激しくして全ての物を振り絞った。

『はあ・・・はあ・・・僕の悦びの種が、校長の中でどんどん溢れ出てきます・・・はあ・・・はあ・・・さあ・・・もっと僕を感じて下さい・・・校長・・・校長・・・・・・・』

・・・・・・校長・・・・・・

・・・・・・校長・・・・・この封筒は?・・・・・・・


戻る事一週間ほど経った、当日の礼法室。
僕は、目の前の校長に差し出された、茶色い封筒に困惑していた

「契約金とは別の、謝礼になります。もちろん・・・一度の契約セックスの度に支払わせて頂きます」

僕は校長の言葉に耳を傾けながらも、茶色い封筒を手に持ち中身を確認した。

「こんなに良いのですか?。契約金もすでに頂いており・・・何か気がひけるような・・・・・・」

パッと見た感じでは、10万円程の紙幣が入っていた。
立場が逆にしろ、一度の売春にしては高額な方だろう。

「ええ・・・契約金の方は、あくまでも契約に基づいた行為を厳守してもらう為に支払われた物であって、謝礼とは別になります。まあ・・・謝礼の方に関しては、少し良い方が悪くなるかもしれませんが・・・行為における、木本先生の労力や肉体的苦痛なども考慮した物になっております。金額に関しても、少しお安く感じられると思いますが・・・行為についても、極力秘め事を抑えて短時間で終わらせますので、木本先生にも納得出来る物となっているはずです」

淡々と事務的な言葉を並べる裏側には、あくまでも契約セックスである事を知らしめる物が見え隠れしていた。
金額に関しても、僕に対する距離を置く為の物。
おそらく謝礼の方は、校長室での一件が尾を引き、急遽用意した物と思われる。
ならば、裏を返せば校長の気持ちにも、どこか僕に芽生えた感情を抑えようと、距離を取った形になる。
校長室の一件でも、僕を想いながら女となった事を考えれば、裏付けは正しい物であろう。
その根拠は、一人となった校長室で施錠した事にもあった。
衣服の上からとは言え、久々に触れた男の物・・・堪え切れずに、僕の事を思いながら指先で導かれたのは、間違い無いはず。
さらに付け加えれば、僕に契約セックスの話を持ち掛けた理由。
それが教頭との件だったとしても、他にも若い教師は居たはず。
それでも、僕が選ばれた真の理由とは?。
謎は深まりを見せたが、その扉の鍵を開けるのは、この契約における妊娠だけを目的とした校長との性行為にあるのだろう。

「それでは・・・木本先生の方で、何もご質問が無ければ・・・こちらの御布団の上にお上がり下さい・・・・・・・」

そして今、この先にある答えを探るべく、二人の運命が動き出そうとしていた。

―つづくー


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