絶頂勝負-1
【絶頂勝負】
優子はその部屋の前に着くと、扉の横にあるインターホンに目もくれずに、扉をドンドンと叩いた。インターホンを押せば、今度は廊下で変なことをやらされるに決まっている。
(近所迷惑でここに居づらくなれ!)
手に力を入れて、もっと強くドアを叩こうとしたが、直ぐに中から反応が有った。扉が開きTシャツにホットパンツのラフな格好の陽子が顔を出した。
「きゃあ、変態さんいらっしゃい。本当にあんなところでオナニーするとは思わなかったわ。エッチな子ね」
「てめえ!」と、心の中で叫んではみたが、今更陽子にそんなことを言っても暖簾に腕押し。騒げば更に面白がる事を経験則として理解している優子は、黙ったまま手にした手土産の箱を差し出した。
「ああん、ここのケーキ大好きなのよ。後でいっしょに食べましょ」
陽子は喜んでそれを受け取ると、優子を招き入れた。
不機嫌な優子だったが20畳は有りそうな広いリビングに入ると、感嘆の声を洩らしながら窓辺に駆け寄って外の景色を眺めた。
「うわああ、凄おおおい。家がちっちゃい」
一瞬で優子の機嫌が直った。そんな優子の背中に陽子が声を掛ける。
「優子ちゃん、こっちよ」
優子が振り向くと、陽子がリビングの奥にある扉の前で手招きしながら待っていた。
「はあい」
陽子に続いてその部屋に入った優子は動きを止めた。
「こ、ここって…」
「そうよ、あたしの寝室」
陽子がニヤリと卑猥な笑みを浮かべた。
嫌な予感がした優子は、たじろぎながら後ろに数歩下がると、陽子に背を向けて走り出そうとした。
「ストップ!マスターの話を聞きたく無いの?」
その言葉に優子は駈け出そうとしたまま固まった。そこへ陽子はスルリと近づくと、背中から優子の胸に手を廻してノーブラの胸を弄りだした。
「あらん、プルプルすると思ったらさっき外したままね。こっちはどうかしら?」
陽子の手がスカートの中に伸びた。陽子の期待したとおりに下着に阻まれること無く、陽子の中指がすんなりと卑猥なスジに滑りこんだ。
優子の下着は部屋に来る途中のエレベーターの中でバッグに仕舞っていた。
「やあんエッチねえ、こんなミニでノーパンだったらおまんこ見えちゃうわよ。それにこんなに濡らしちゃって」
優子の濡らし具合が、陽子の指の動き鳴るクチュクチュとした水音でわかった。
「や、やめて下さい。やあん、あたしそんな趣味ないわよ、ああん」
ピンポイントで責める陽子の刺激に、優子は身を捩りながら抵抗した。
「あらん、この前、あたしとエッチな事したいって言ってたじゃないの」
確かに言ったが、それはあくまでネットを通じてのリップサービスだ。実際にするのとは訳が違う。
「やあん、そんなとこクリクリしないでええ、あああん」
陽子は逃れようとする優子に、知りつくした女のツボに刺激を加えて抵抗力を奪っていった。
「はあ、はあ、ダ、ダメえ、はあ、はあ」
いつの間にかベッドに仰向けの状態で寝かされていた。そして陽子の顔が卑猥な部分に近づいていく。
「ああんいい匂い。可愛いおまんこからエッチな匂いがするう。ペロペロしちゃおうかしら」
今まで為すがままだった優子は、その言葉に目を見開いて反応した。
「ダメダメダメ!シャワー浴びてないのよ」