Purple memory-13
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―――時計の針が夜の11時15分を指した時、
―――ジェクトのジーンズに入っていた携帯電話のバイブレーションが鳴った。
―――ブゥゥゥゥ・・・・ブゥゥゥ・・ブゥゥゥ・・・・・
「・・・・・」
ジェクトはベットに仰向けの体勢になっていたが、 やや身体をずらしてベットの足元に落ちてあるジーンズに手を伸ばした。
取り出した携帯電話の液晶は、着信者が後輩ワッカであることを示している。
ジェクトは姿勢をそのままに右手に携帯電話を持ち換えた。
―――ピッ・・・・
「もしもし・・・・」
『あっ、先輩!!夜分遅くすみません。今大丈夫ですか?』
「ああ、大丈夫だ。・・・どうした?」
ジェクトは電話に答えながら、自分の目の前に広がる白い尻とその割れ目にある黒い繁みに目をやった。
先程までの“愛撫と突入”で、その繁みは生暖かい蜜をキラキラと光らせ、隠ったような独特の臭いがジェクトの肺を満たしていた。
ちなみに今のジェクトは何も身に付けておらず、
彼の下腹部に屹立する肉棒は同じく裸体を晒している女の口の中に包まれている。
そう、
電話の相手の“彼女”の―――――
『・・・さっきはすいません、折角の飲み会の途中で先にへばってしまって・・・・・今さっき目を覚ましたばかりなんです』
「そうか・・・まあ気にするな、ワッカはまだ若いからな。こういうこともある」