姉妹と雷と鬼と-9
「そうか…鬼にな…」
「うん…だから一緒に居てよ…あたし達…さみしいよ…」
小雪は葵の手をぎゅっと握った
「はいはい、まぁ、別に居るだけならいいか」
雷太はタバコに火をつけた
*
雷太と二人は雷太の家に向かっていた
「マジかよ…何で俺の家に来る事になってんだよ…」
少し前、雷太が家に帰らなくていいのかと質問すると、帰る場所がないと言われ
勿論、雷太は家に連れて帰る気はなかったが小雪が駄々をこね
警察の人が来て、事情を聞くと葵が雷太の親戚だと答え、なら、連れて帰ってあげなさいと言われ
連れて帰ることになったのだ
「今日だけだぞ…はぁ…ダリィ…」