スパイラル-36
理緒の両足を掬った小宮山がグッタリと失神したまま幽霊のようになった冴子の前に運ぶと、竹中は理緒の両腕をしっかりとつかんだ。
「イヤっ、パパ離して」
理緒は白目を剥いて涎を垂らし続ける冴子を抱くようなかたちになって恐怖の叫びをあげた。
頭を垂れた冴子をはさんで竹中が理緒を見ながらいった。
「理緒、谷と結婚するな?」
理緒は膝立ちでベッドに立ったまま、のけ反るようにして竹中の視線をさけた。
「……イヤ。パパの思いどおりには、もうならない」
厳しい目で理緒を見ていた竹中がフッと息をもらせてニヤリと嗤った。
「豚! 理緒を電マ責めだ!」
「ぐふふふっ!」
「いやああああああああっ! だめえええええっ!」
ブウンンンンンンン!
「くわあああああああっ!」
理緒の尻の間から電マを差し入れた小宮山は、もう片方の手を前から差し入れてバギナを広げて全体に刺激がまわるようにしている。
グウウウウウウン!
「ぎやああああああああっ! 効きすぎるうぅっ!」
初めて経験する電マの刺激に、理緒の身体からたちまち汗が吹き出し、立膝のまま身体を細かく震わせている。だが竹中の手で腕を強く引かれて微塵も逃れる隙はなかった。
「谷と結婚するな、理緒」
「ぬあああああああああああっ! 逝くぅっ! 逝くうううううっ!」
「豚、電マをはずせ」
「あぐっ! うっ! うううう……」
理緒は猛烈な速度で絶頂に登りつめられ絶え絶えの息をついていた。
「さあ、理緒。パパのいうことをきくな?」
「狂っている……。パパ、本当に結婚させるつもりなのね」
「そうだ。パパはお前の幸せを願っている」
「うそ。パパは何か企んでいるんだわ」
「理緒。目の前の冴子みたいに廃人のようになるか、幸せになるのか、お前しだいだ」
目前の冴子は前髪が顔にかかり妖気がただよっている。
「こんなことばかりして。パパなんか大嫌いだわ」
「豚! 電マだ!」
「やめて! うわあああああっ!」
ブブブブブッ!
「いやあああああっ! 逝ぐっ! 逝ぐううううっ! んんんんんんなあああっ! くわああああああっ!」
初めて当てられた電マの威力にたちどころに情欲が頂点に達した。自然と尻が振れてしまい自ら淫欲に振り回されていることを理緒は示していた。絶頂寸前の硬直に気付いた小宮山が素早く電マを急所からはずし、後ろから理緒の悶絶を楽しそうに観察している。そして立ち直りをみせると電マ責めを再開して理緒をいたぶり続けた。
「もう、しないで! いや、いやだ、もう逝くのはいや、いやって言っているのに! ああっ! しないでええええっ!」
「よし、やめろ豚。どうだ、理緒。パパの言うことを聞くか?」
「おおおおおぅ……」
「返事はどうした、聞こえないふりは通用しないぞ。よし豚、俺が合図するまで急所をはずして電マで煽ってやれ」
「ぐふっ」
小宮山が電マを膝立ちの腿から遡上させバギナの周辺を漂わせている。
腕を引っ張りあげられても理緒は決して竹中と視線を合わせずに顔をそむけている。電マが腿の付け根を這いずり回る感覚に怯えながら声を震わせた。
「結婚なんて……結婚なんて今更出来るわけないじゃない……」
「パパの折角のお膳立てを断るというのかい」
「パパは何も分かっていないわ……」
「豚、電マを当ててやれ」
「ちょっと待って! パパ、少しは私の言うことを……ぐっ! うわあああああああああっ!」
グリグリとこじ入る電マに理緒は奈落の底に堕ちてゆく。
「パパあああああああああっ! 助けて! もうしないでえええっ! あああっ! ひいいいいいいいいっ! ぐはっあああああっ!」
「よし、はずせ」
「ぬああああっ、うぐぐぐうっ……」
淫獄の強制修練を受ける理緒は、強烈な電流が体中を駆け巡り感電死寸前まで追い込まれると、執行官の嗜虐の温情で電流を止められ生殺しに生きながらえている。
「どうだ理緒、パパに従うか」
竹中は掴んでいた理緒の腕から手を離して大きくたわんだ胸を絞りあげ、飛び出した乳首を親指で転がした。揺れる理緒の身体を小宮山が後ろから押して決して囚人を逃さない連携をしめした。
胸を手繰られ乳首を摘まみひねられ、理緒は淫欲の波にフラフラと漂っている。
「電マだ!」
「んんんんんんっ! ぬあああああああああっ! 赦してパパぁっ!」