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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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スパイラル-37

理緒は身体を斜めに傾けて硬直し、その股間を電マが突き上げるようにグリグリと押し上げる。眉間に皺をよせて欲情に蕩けた顔で身悶えしながら頂上に登りつめ、ひときわ高い声を放って崩壊していった。
「豚! 逆騎乗位で理緒を責め立てろ!」

二人の女が向かい合いながら啼きあっている。
小宮山に逆騎乗位で貫かれた理緒は両腕を引かれながら身体を仰け反らされている。そのむき出しになった接合部分に、冴子のアヌスを責めながら竹中が差し出した電マが当てられた。
「くわああああああっ! 効きすぎるぅっ! 死ぬ! 狂い死ぬぅっ!」
「どうだ理緒。謝って俺に従うか?」
前髪のかかった冴子が愉悦の表情で呻いている姿を目の当たりにして、強烈な性的刺激を加えられ、このままでは自分も破壊されるであろう危惧につつまれる。
「パパ赦して、赦してください!」
「谷と結婚するんだ」
「あっ! あっ! 逝くっ! 逝っちゃう!」
ジジジジッ!
小宮山のペニスが激しく出入りする隙間に電マの頭がコジ入れられると理緒はいとも簡単に撃沈してしまう。再び覚醒しても一度絶頂を甘受した身体は貪欲に悦びを求めるようになってしまっている。
「あああっ……。もう……、もう赦して下さい……あああっ! パパっ!」
のけ反った身体から突き出した乳房の先に当てられていた電マが降下しだした。
「谷との結婚を承諾するな」
「うっ! パパ……」
「どうした。承諾がないかぎり電マ地獄から逃れることはできないぞ」
電マが鼠蹊部をうろつきながらバギナに入り込もうと模索している。
「……わかったわ……。谷君と、うっ! け、結婚、ううっ! 結婚するわ。だからパパ、もうこんなことは止めて!」
理緒は小宮山の激しくなってきた突き上げに絶え絶えに答えた。
「おめでとう理緒! パパは心から理緒にお祝いするよ。おめでとう」
グリグリとコジ入れた電マが、串刺しになって逃げ場のない理緒にトドメの淫撃をはしらせた。
「くわあああああああっ! 云っているのにいいいっ! しないで、しないでえええ、死ぬうううううっ!」
目の前で妖気を漂わせてケラケラ笑う冴子の顔を見たのを最後に理緒の意識は飛んで真っ暗になった。
ガックリとうつむいた理緒の口から一筋の涎がツーと垂れた。
「ぐううううっ!」
小宮山が理緒の腕を後ろに引き締めながら身体を震わせながら絞り出した。
冴子に続き、崩壊した理緒の表情を見届けた竹中は片頬を引き攣らせて嗤いながら排泄器官に嗜虐の精を放った。


22

女は強いと、竹中はつくづく思った。
あれ程、谷との結婚を頑なに拒んだ理緒が、にこやかにスピーチを聞いている。谷に寄り添いこれ以上の幸福はない、といった表情で美しい笑顔をほころばせていた。
谷と理緒の結婚披露宴には会社の多くが招かれていた。冴子も招待を受けていたが体調不良で当日になって欠席した。
披露宴が終わり純白のウエディングドレスを着たままの理緒が、谷と共にそれぞれに招待客とロビーで歓談していた。
「理緒、おめでとう。理緒はメリハリのある身体だからウエディングドレスが似合うね」
友人の一人が理緒をほめている。服装によっては濃艶な容姿になる理緒の体型を純白のドレスが聖隷な姿に変えている。大きなバストを包み込んだ艶やかな白い生地が細いウエストへと続き、ボリユームのあるスカートへと広がっている。
「ありがとう。プリンセスラインっていうんだって。俊介君が、これがいいって選んでくれたの」
理緒のまわりには多くの若い娘が集って華やかなおしゃべりで盛り上がっていた。
「相原さん、ご結婚おめでとうございます」
突然若い娘の輪に竹中が割り込み封筒を差し出した。
「これは我が部の本日招かれなかった者達からの志です」
そう言って理緒の肩を抱き寄せ軽く背中をたたきながら、すばやく耳元でささやいた。
「すぐ中身を見て指示どおりに」
回りの者達には他の部署の部長が優しい心遣いをしているようにしか見えなかった。
竹中は素早く人気者の輪からはなれて姿を消した。
理緒は見たくもない竹中が去ってからも、しばらく仲間と懇談していたが封筒の中身が気になってしかたがなかった。
「ちょっと化粧を直してくるね」
「化粧なんてくずれてないよ」
訝しがる仲間をのこして理緒は化粧室で中身を確認した。
“このホテルの603号室に、そのままの姿で、すぐ来てください。俊介君と末永く幸せであるためのお祝いをお渡ししたい”
最期の意味不明な文章は他人が見れば読み飛ばしてしまう一行だが、理緒には竹中の脅しであることがすぐに理解できた。心の片隅に隠してある悪魔の出来事を思い出して心臓を氷で冷やされていくように凍りついた。
(ここまできて俊介君にバレてはならない……)
理緒はその場にしばらくたたずんでいたが気力をふりしぼって603号室へと向かった。


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