スパイラル-28
冴子は屈曲位で挿入されてしまうと、あまりの感度の大きさに獣のような姿に変わってしまう自分を知っている。今この場で竹中にクサビを打ち込まれれば三度痴態を晒すことになる。淫欲に酔いながらも気持ちを奮い立たせ、無駄とは知りながらも唇をかみしめたまま竹中の目を見ながら力なく無言で顔を左右に振って哀願する。
だが、その哀れな表情は竹中にとっては逆効果だった。ジッパーから突き出した怒張を器用にバギナに近づけて腰を蠢かして、鈴口を当て撫でつけだした。
「んんん? 欲しいんだろ、コレが。ほらほら、もうヌルヌルじゃなか。ほれほれ、ほれ」
「いやああああああああああっ! こんなところで……、こんな恰好で!」
「ククククッ!」
スルスルと亀頭部が柔肉を割入ると体重をかけて一気に根元まで突き入れた。
「くわああああああああああっ! 奥まで来るうぅ!」
「入れただけで逝くな淫乱牝犬!」
内蔵を抉られるような衝撃と駆け巡った淫の電気で冴子の身体は一気にのけ反り、頭をフェンスに勢いよくぶつけ、硬直してから痙攣を繰り返してから弛緩していった。
絶えず痙攣しながらも、ペニスの回りに柔らかく広がっていた陰唇は締め付けを弛めず、多くの肉欲を吸い取ろうとし始める。竹中は根元まで挿し込んだ状態で腰を回し蜜壺の撹拌をすると、無意識のうちに冴子の腰が擦りつけるように動き催促をしだした。
「イヤらしく腰を振って、もうおねだりか」
「あっ! イヤ! だ、だから言ったのに!」
自分の身体をコントロールできず突き出した尻を振りたてている。
「欲しくて、欲しくてたまりませんと身体が言っているぞ」
竹中がフェンスを掴んだ手を引きつけて冴子の身体を抑えつけ動きを止めると、冴子の腰はフツフツと煮えていた欲情のはけ口を求めて動いてしまう。
「ああっ、私、私、どうしてこんなに! ああっ! いや、いやだ! でも、あっ、止めちゃ、イヤ!」
竹中は、肉欲に飢えた女の激しい性を引き出そうと、吹きこぼれようとする鍋の炎をわざととろ火に変えて楽しんでいる。
「いいか、冴子。お前は俺の奴隷だということを忘れるな」
冴子を抱えている腕を上げ気味にして腰の角度を調整してGスポットを浅く突く動きに変えて悦楽を送っている。
禁断症状に耐えきれなくなった冴子の尻が別の生き物のように、くびれたウエストからうねりだしペニスを必死に咥え込もうとする。汗に光った額を露わにし眉間に皺をよせて、チョロチョロと舌を出して唇に湿りをあたえだした。腰の下に延ばした手はフェンスの網を握りつぶさんばかりに強く掴んだままだ。
スコスコと浅い挿入を繰り返して十分に欲情が昂ぶったのを見計らって、いきなりズドンと奥まで突き入れ、そのままゆっくり撹拌しだした。
「ぬあああああっ! もっとおぉっ! うぐぐぐぐっ!」
冴子がしゃくり上げようとする腰を押えこみ、竹中は密着したまま焦らしのスリコギをギリギリと摩りあげている。激しい欲情で昂ぶったエネルギーを発散しようともがき続け、煮詰められている冴子を更にとろ火で炙り出す。
「お願い、お願いだから……。くっ! もっとっ!」
「もっと何だ。奴隷の牝犬の分際のクセに偉そうしやがって」
「ああああ……。ごめんなさい、赦して下さい、だから、だから!」
せき止められた欲情のダムが決壊寸前の警報を鳴らし続けている。
「奴隷の牝犬を懲らしめてください、と言え」
「ど、奴隷の牝犬を、くっ! 懲らしめてください……。ああっ!」
「ふふふっ! いいだろう。壊れるがいい」
冴子の抱え込んでいる膝裏を顔に着くまで織り込み、窮屈な屈曲にすると、再び浅い挿入にしてザクザクと強い摩擦でGスポットを突き上げだした。
「ひああああああああっ! うぐううううっ!」
研磨されたGスポから更に欲情のダムに淫欲がそそぎ込まれ悶え苦しんでいる。
金網を強く握り直した竹中は、掴んだ金網のハンモックごと冴子を引き寄せ、その反動に合わせて腰を深く打ちつけた。
「のああっ! ぐわあああああああっ!」
一撃で深い一波に呑まれた冴子は小さく折りたたまれた肉体を固まらせて逝った。竹中は深い挿入のままズクズクとペニスを蠢かせて冴子の回復を待った。
「お前の肉体は今、俺の欲望を受け止めるだけの塊だ」
冴子は小さく折りたたまれた自分の身体が単なる竹中の排泄器になってしまったような気持ちになった。貶められた肉体が竹中の欲望を昂ぶらせて中に精を迸せることに悦びすら感じている。
「ああ……。私は……私は!」
連続逝きの身体は昂ぶりをキープしたまま更なる大波を迎えようとしている。
冴子の身体を引き寄せながら抉るように腰を打ちつけだすと、ガシャガシャと金網が騒々しい音をたて、フェンス全体が波をうちだした。その荒々しい音と共に冴子の煮えたぎった欲情も吹きこぼれ、遂にダムが決壊して崩落しだした。
「ぬあああああっ! 壊れるぅ、壊れるうううううっ!」
金網と竹中に挟まれた肉体が潰され叩き付けられる。ひしゃげた肉体に容赦のないくサビが次々と打ち込まれてゆく。