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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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時間を潰す乗客達-1

【時間を潰す乗客達】

一週間後、優子は陽子から貰ったメールに記載された駅に来た。

今日の優子は露出度満点。超ミニのスカートはワザワザ買いに行った気合の入れようだ。

すれ違う男たちは次々に振り返って、ふりふり挑発的に揺れる優子の尻を目で追い掛けていた。

(ああん、みんな見てるう…)

気負いの余りに早く家を出すぎたみたいで、乗車する駅には随分早めに着き過ぎてしまった。

時間がまだまだあった優子は、改札横の喫茶店で時間を潰すことにした。

偶然なのか、はたまた時間を潰す喫茶店がそこにしか無いのかはわからないが、ボックス席で座る陽子が優子の目に入った。

優子は一瞬声を掛けようとしたが、貰ったメールに『バッタリ出会っても絶対に声を掛け合わないこと』と書かれていたのを思い出した。

三つあるボックス席の手前に陽子、真ん中の席には3人の女性客が居た。

優子は一番奥のボックス席に進むと、3人の女を挟んで、陽子の顔が見えるように向い会う位置に座った。

(ふう、緊張するわねえ)

注文したアイスティが来た。

優子はいつもストレートティだ。シロップを入れないまま、一気に半分ほど飲むと、興奮で渇いた喉が潤ってきた。

しかし、もう飲まない。楽しみの途中で尿意を催すと大変だ。

少し落ち着いた優子は次の行動に移った。

優子は話に夢中の3人の女の動向に気を使いながら、陽子からスカートの中が見えるようにテーブルの下で足を開いた。

そして股間に手を伸ばして下着の上からスジを擦りだした。

ワザワザそこに座ったのは陽子に自分の卑猥な姿を見て貰いたかったからだ。

(見て見て、もうびちょびちょなの)

優子は下着の上から滲み出た愛液を指に付けると、その指をヒラヒラさせて陽子にメッセージを送ったが、陽子に完全に無視されてしまった。

(もう、硬いんだから)

それでも手持無沙汰の優子は中断することなく、陽子の目を見ながら下着の上から敏感な部分をゆっくりと擦り続けた。

(あっ、気持ちいい…)

――痴漢――

自慰行為に没頭しだした優子の耳に、耳慣れた単語が飛び込んできたので指の動きが止まった。

「しっ、そんなに大きな声で言わないでよ」

それは真ん中のボックス席の3人の女の会話だった。

聞くのも悪いと思い、優子はもう一度自慰行為に戻ろうとした。

「だから、ワザワザ痴漢をされに、なんでこんなところまで出向かないといけないのよ」

少し声を落とした一番年長の女が言った言葉に、優子は完全に指の動きを止めてしまった。

「だからお母さん、何度も言わせないでよ。この間は理紗にやってもらったから、上手くいったんでしょ。今度は理紗の頼みを聞く番じゃないの」

「でも、何でこんな時間にこんな所にまで、それにあたしまで来なくちゃいけないのよ。恵里香だけ行ったらいいじゃないの」

「だって、報告に行った時に、恵里香ちゃんのお母さんたら『面白そうだから私も一回やってみたいわね』って仰ってたじゃないですか」

工藤理紗が笑いながら友人の但馬恵里香の母親の悦子を宥めた。


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