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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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次回運行決定-4

『ごめんね。尾行したのは謝るわ。でもね、優子ちゃん、アレはやめて欲しいの』

「ど、どうしてですか?」

優子は憮然となった。【痴漢専用車両】の会員なんだから、独自でそんな行為の真似事くらいはいいと思っていた。そんな優子に釘を刺すようなことを陽子は言いだしたのだ。

『もしかしたら、そのことが無かったら普通の人だったのに、挑発されたことで痴漢に変貌するかもしれないでしょ』

「あら、あたしたちは痴漢されることが目的なんじゃないんですか?」

優子は『陽子さんたら何を言ってるのよ?』という表情を浮かべた。

『そうよ。でもあたしたちの車両の場合は、絶対に警察沙汰にならないのはわかるわよね』

「ええ」

基本は合意の痴漢プレイだからそんなことになる訳がない。

それと同様に優子の挑発によって、普通の人が痴漢行為をしたからといって、優子にとっては合意の上なんだから騒ぐつもりもない。だから優子は何も問題無いと思っていた。

『もし、優子ちゃんの挑発にのって、普通の人が出来心で痴漢をして、それをたまたま正義感の強い人が横で見てたらどうなる?』

「あっ!」

自身の快楽に走る余りに、そこまで優子は考えていなかった。

『そうよ、優子ちゃんの意思に関係なく、その人は痴漢で捕まっちゃうかもしれないでしょ。冤罪とは言わないけど、作らなくていい犯罪者を優子ちゃんが作ることになるのよ』

「そ、そうなりますね…」

『その人が痴漢で起訴されて家族が崩壊したら、優子ちゃん責任持てる?』

陽子の真剣な目を見ている内に、優子の目に涙が溢れてきた。

「ご、ごめんなさい。もうしません…」

『わかればいいのよ、そんなことが起きないようにするためにあたしたちが居ると思って』

「はい…」

『いい子ね。優子ちゃんがそんな子でよかったわ』

「いい子じゃないです…」

優子は子供のように首を振って否定した。

『いいえ、世の中にはそうやって犯罪者を作って笑ってる女も居るのよ。そんな女より優子ちゃんの方が断然いいわ』

優しい目で画面越しに優子に微笑んだ陽子は、一拍間をおいてつぶやいた。

『エロいけど』

「ぷっ!」

優子は泣きながらも吹き出した。そうやって落ち込んだ優子を気遣い、何かにつけて気にかけてくれる陽子のことがますます好きになった。


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