〜吟遊詩(第三部†地図番号1750Z160・交錯される真実と虚像†)〜-6
(……ま、いっか。エアルが元気になったのがよっぽど嬉しいんだね)
ユノはそう思い微笑んだ。
部屋から仰ぎ見ることの出来る空はいつにも増して晴れやかで、開けられた窓から流れる優しい風がユノ達の頬なでた。
「絶好の出発日和って感じ?」
大きく息を吸い込み、エアルはユノに向かって言った。
「そーだね。じゃぁ行こうかー!!」
「先ずはドコに行くんだ?」
そのエアルの質問を聞いてユノは地図を広げだした。二人寄り添うように地図を眺める その姿を、シェンは遠くから満足そうに見つめていた。
二人はしばらく地図を眺めたあと、揃ってシェンに顔を向け、叫んだ。
「「先ずは“ディザルト”に行く!!」」
〜第三部†地図番号1750Z160・交錯される真実と虚像†〜 【完】
第四部へ続く。