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訪問調教
【SM 官能小説】

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固体-1

何とも不思議な気分だった。
 男にあれほどひどい仕打ちを受けたにもかかわらず、この肉体の開放感は、いったい何なのだろう。
 夫との営みでは、感じたことの無い悦楽……。
あの時、体が感じていた。
大きな波がうねり、徐々に大きくなってく。
大きなうねりは、最後に体から吐き出されていった。
波は何度もやってきた。うねりが体から砕け散っていった。何度も、何度も……。   
あれは、セックスでは感じられないものだ。いや、セックスとは別なものであった。

無理やり縛りつけられる被虐感。拘束される喜び。不自然なまでに広げられた足。恥ずかしいところを覗かれる恥辱。バギナまで広げられて固定されてしまった。
肛門にいやらしいスティックを突っ込まれ、震わせられた。あの重く涌きあがってくる悦楽。すべてが新鮮だった。
最後に、耳掻きでクリトリスを掻き毟られたのは 快感が高すぎて、苦痛をともなった。自分が自分でなくなり、体が壊されそうだった。

男は帰り際、みゆきを賞賛していった。
「奥さん、奥さん程の体と感度を持っている人はそうそういませんよ。トレーニングは続けなさい。有酸素運動もしなくちゃだめよ」
あの男は 好きになるはずはないが、ほめられた事はやっぱりうれしかった。自分の体のラインは自覚しているが、感度なんてほめられた事はなかった。

だが、このことは、おくびにでも出さないし、出せない。男の前でも、夫の前でも。
自分のこの新たに引き出された性癖は絶対秘密にしなければならない。


来た。あの男。野球帽を目深に被り立っている。
この変態男、一応、禿げていることを隠しているらしい。あれほど、がさつで人の事を物のように扱う人間が そうゆう神経はもち合わせているらしい。
家に入ると律儀に帽子をとる。薄汚く禿げている頭を残りわずかな髪で隠している。

みゆきは無言で招き入れた。

「どうーですか、調子! 元気そうでなにより」

抱き付いてキスをしようとする。
みゆきは、いなして無言のまま地下室に降りていった。

「あ〜ら相変わらず、つれないじゃない。いいのよ、その分きっちりお返しするからねえぇん」

地下室でみゆきはふて腐れたような顔で壁に寄りかかっていた。
男が真正面に立った。みゆきより、若干背が低い。
スエットの上から男の両手が乳房を掴む。ゆっくりと揉み上げ始めた。

「今から、いっぱいしてやるからな、あん? さあ、あたしのことは 何と呼ぶんだ?」
みゆきは顔をそむけている。

「この肉の量感、硬さ、重さ、たまりませんな。ひひひひっ」絞り上げるようにされて、たちまち乳首が固くなった。奥歯をかみ締めて耐える。

「うううん?我慢しなくっていいのよぉ。ほうら ほうら」乳首を探り当てた男の指が無遠慮に摘んだ。そのまま、スエットごと左右に振り始めた。

先っぽを摘まれたまま、激しく振られる。

「ううんんんんっ!」

耐えきれなくなった みゆきは男の動く手を押さえた。

「ひひひっ! そんなことしてもダメだぞ、ダメだぞぉ」手を掴まれたまま、更に細かく動かす。

「いやーっ!」必死に振り払い、壁に向かって両手をついた。荒い息を吐いている。

後ろから乳房を搾られる。
男が後ろから抱きつき、スエットの上から乳首を指の間に鋏み込みながら、揉み上げている。みゆきの仰け反った首筋をツーっと舌が滑っていった……。


四つん這いにされた、みゆきは、足首を開いた状態でバーベルのシャフトで固定されていた。シャフトは10Kgの鉄の棒だ。容易には動かせない。
更に腰に巻かれたバンドと懸垂用のバーを縄で繋がれ、絶対に腰を動かせないように厳重に固定されていた。

「皆さん、最初は抵抗するから、ひひひひっ! 今から お浣腸しますからぁっ!」

 ぎくりとして、みゆきは後ろを振り返る。男が両手で半透明な液体の詰まった大袈裟な位大きな浣腸器を持っていた。

 「いやっー! 絶対にいやっ!」

 「そうよねぇ、やよねぇ、自分が排泄するとこなんか、見られちゃあ! そんなこと あり得ないもんねぇ」 

 「だめ、だめっ! 絶対にだめっ!」 みゆきが絶叫する。

 「不思議よねぇ、アタシも糞尿そのものには全く興味なんかないの。でも、排泄を強いられて、泣きながら、最後に卑猥な音と共に崩れていく女を見るのが興奮するの。ごめんなさいね、ひっひっひっ!」

「やだやだやだっ! 絶対いやーっ!」 固定されながらも、尻を振って抵抗する。

 「ちょっと、ダメじゃん、そんなに動いちゃ。浣腸器の先の管でお尻の穴、傷つけちゃったら大変なのよぉ。ばい菌入りやすいし、化膿したら毎日のお通じが痛くてできなくなるのよ。それにお医者様に何て説明するのかしらぁ。浣腸ごっこしてました、って言うのかしら? ひひひっ」

 ピシャリ! 尻を叩かれた。

 「ひっ!」

 「解った? 動かないことよっ!」

 「うあああっ!」

 みゆきが泣き崩れた。そして己の甘さを感じていた。
 一部のマニアの間での行為が今、自分に行われようとしている。自分の自宅で。自分の領域の地下室で! 自分の最大の恥部を曝け出されようとしているのだ。

 「何でもします。だから、それだけは勘弁してっ!」

 「では、問うぞ。アタシのことは何と呼ぶんだ」

 「ご主人様です!」


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