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『友情の果て』
【純愛 恋愛小説】

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『友情の果て』-5

大樹へ
今までありがとう。お知らせです!あたしはこの世から消えます!てかこれ読んでるってことはもういないか!(笑)
なんかね…生きるのに疲れちゃったの。それにあたしが生きてるのは罪なんだよ。大樹があたしのこと好きなのは気付いてた。でもあたしに大樹は優しすぎるんだ。それにあたしがいると智とも喧嘩しちゃうしね。邪魔なあたしは消えました〜(笑)ということでこれからも智と仲良く!
以上 中島 由梨でした!

P.S 大樹のことはずっと大好きでした…



病院からの帰り道、原付に乗った俺は由梨の言葉が頭から離れなかった。

「大樹は優しすぎるよ」

由梨との思い出にのめり込む…
出会い…ただ可愛い女の子とだけしか思わなかった
卒業…別れではなく約束を交した
別々に進んだ高校…でも繋がってた
進学…三人同じ大学に行く夢も俺が落ちて消えた
就職…好きなことを探したね
そして由梨が振られたあの日…心が痛んだ
三日前…最後の姿…


「優しすぎたかな?」

のめり込み過ぎて我に帰った時は…


赤信号の交差点のだった…





「なんでお前までいっちまうんだ!俺を一人にするな!大樹!!寝てんじゃねぇ!!起きろ!…起きろよ…起きてくれよ…大樹…頼むからさぁ…寝たふりなんてもういいからさ…大樹…」


俺は死んだ…


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