天ヶ瀬若菜のHが大好き 第5話-1
夏と秋の境目、降り続く雨が止み、今日は久しぶりに青空が広がる。
若菜はひとりで小高い山の上にある廃神社にひとりで海を見にやってきました。この小高い山の上から見える海は波に反射する光がキラキラと輝き、若菜はこの廃神社から見える海がとても好きでした。
「ああッ!!犬のお姉ちゃんだ!!」
男の子の声が聞こえました。声の聞こえる方を向くと、そこにいたのは、あのとき若菜とジョニーの痴態を目撃した、あの男の子でした。
「あッ!」
若菜はその場を逃げだそうとしましたが、男の子の様子がなんだかおかしいことに気が付きました。
気弱そうな男の子。頬に涙の跡があり、目は真っ赤に充血していました。
「あの…、どうしたの?」
男の子はうつむきながら、なにも言いませんでした。若菜はそんな男の子の雰囲気が気になります。
若菜は男の子の座るベンチに行き、隣に座りました。
「どうしたの?なんで泣いてるの?」
「……」
男の子はモジモジしたまま何も言いません。若菜はそっと男の子の太ももに手を置いて、男の子に話しかけます。
「お名前、教えて?私は天ヶ瀬若菜。あなたは?」
「…謙太……、神光院謙太…」
男の子は消え入りそうな小さい声で言いました。
「どうして泣いているの?よかったら、お姉ちゃんに教えて?」
謙太くんは相変わらずモジモジしています。なにか言おうと口をモゾモゾと動かすけれど、声が出てきません。謙太くんはただ恥ずかしそうにモジモジしてばかりです。
「いいのよ。なんでも言って…?」
「……、お姉ちゃん…。僕、変になっちゃったんだ…。」
ようやく謙太くんの口から言葉が出てきました。でも、謙太くんはそれだけ言ってから、なにも言いません。
「うん?なにが変になったの?」
「あの、あのね!!僕のおちんちんが変になっちゃったんだよ!!おねえちゃんのこと考えると、僕のおちんちんがビーンってなるんだ!僕、おかしくなっちゃんだッ!!」
謙太くんは若菜に言うと、また目から涙が零れました。謙太くんはじっと訴えるように若菜を見つめます。
若菜はそっと謙太くんの目から零れる涙を親指で拭ってから言いました。
「謙太くん、謙太くんはおかしくないよ?ちょっと他の子より早かっただけで…。あのね、おちんちんがビーンってなるの、全然変じゃないんだよ?」
「ほ、ほんとに…?でも、僕、お姉ちゃんのこと考えると身体がおかしくなっちゃうんだ…。」
「ごめんね、謙太くん…。お姉ちゃんが謙太くんのことおかしくさせちゃったんだよね…。」
謙太くんが悩み苦しんでいる、その原因が若菜だったなんて…。苦しんでいる謙太くん…可哀想…。思わず若菜はぎゅっと謙太くんを抱きしめました。
「あぅううッ!!!」
謙太くんは切なげな声を上げました。
「ど、ど、どうしたの!?」
若菜は謙太くんから手を離し、謙太くんの顔を見ました。謙太くんは顔を真っ赤にしてプルプルと身体を震わせています。
「おちんちんがビーンってなった…。」
「ご、ごめんなさい…。」
謙太くんはうつむき恥ずかしそうに身体をモジモジさせています。ここまでくると、若菜は謙太くんに何を言っていいのか、何をしていいのか、もうまったくわかりません。
「あのね、若菜お姉ちゃんもビーンってなるの!!!???」
謙太くんは顔を真っ赤にしながら若菜に言いました。
「あ、あのね…。女の子には…、ビーンってなるの、ついてないの…。」
「ああッ!そうだ!!」
謙太くんはなにかを思い出したように言いました。
「お姉ちゃんに穴が開いてた!!」
謙太くんは興奮した口調で話し始めました。
「あのね、お姉ちゃん!僕ね、お姉ちゃんの穴をね、考えるとすごくビーンってなるんだ!!!あのね、お姉ちゃん、もっかい見せて!!!お姉ちゃんの穴、僕に見せて!!!」
謙太くんの心は興奮で満たされているようでした。謙太くんはキラキラした期待を含んだ目で、若菜に懇願しました。