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嘘つきは恋の始まり 
【女性向け 官能小説】

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「野口さんのバカバカバカ!!!」
「口動かしてないで、手動かして!」
「朝、着替えに家に送ってくれるって言ったじゃない!うそつき!」
「うそつきって・・・二人して寝坊したんだからしょうがないでしょ。
ほんとに時間ないから。チコちゃん、洋服は諦めて!」

昨日8時に寝たはずなのに。
二人で起きたら8時だった・・・・

昨日の今日で同じ洋服で行ったら何を言われるかわからないじゃない!

「それとも遅刻する?俺は行くよ。今日は朝一で会議があるんだ」

あ〜〜〜〜〜・・・・
会議・・・・
思い出した。午後一の会議の資料20部を午前中に作らなきゃいけないんだ。
遅刻できないじゃん・・・・

「一緒に行きます・・・・」
「じゃぁ、早く!あと3分で出るよ!」

ブラウスは昨日のうちに野口さんが洗濯してくれたらしい。

お風呂に入っているあいだにコンビニで
クレンジングと化粧水のセットと・・・・なんと、下着!とストッキング!
を買ってきてくれた。

女の子を泊まらせるの、慣れてるのね・・・

でも、きちんとハンガーにかけてくれてたスカートもシワはない。
「昨日と同じ服」ってことを除けば不快なことはない・・・


ただ、二人で駆け込んだエントランスを
大勢の社員が見ていて。昨日の噂に輪をかけて
噂になったのは言うまでもない。




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