★状態遷移★-1
夢心地だった。
正直このときの思考はよく思い出せない。
ただし、体内器官が感じた感覚は鮮明に焼き付いている。
官能の表情・身体の反応・肌の感触・弾む嬌声。
全てが未体験の極限の悦楽だった。
正常位から右膝を立てさせ、身体ごと左脚の方へ倒した。
下側の足は伸ばし、上側の足は曲げて膝をついている
深い挿入。痛い程の締め付け。これば危険だった。
更にくずして腹這いに。揃えた細い足を両側から挟み込む。
身体の下から差し入れた右手は首を撫で、
同様に左手は鎖骨越しに肩を掴んで怒張を送り込む。
『あああっ!・・・あっ!』
小さな背中が突き上げの度に強張った。
腰を持ち上げ後背位へ。
低身長だが脚は長いので高さはピタリ。
そのまま横から覗き込んでキス。身長差ならではの体勢だ。
揺れる背中とうなじを楽しみながら腰の動きが強くなる。
小さなお尻をわしづかみにして思い切り突上げる。
『あああ!ダメ!お願い!ああああ!』
悲鳴に近い喘ぎ声にハッとする。
「ごめん・・・、」
『・・・もうダメ、なんか変になりそう・・・』
更に横に倒し、反対の側位を経て再び正常位に。
抱き起こして対面座位に。
座高が低いため乗せているのに顔が下にある。
おかしなしな感覚だ。
虚ろな表情で見上げるヒロカ。
上向きなので可愛い唇が半開き。思わず塞ぐ。
下から突上げつつ、キスで上から迎え撃つ感じ。
『ん!・・・んんん!・・・んはぁっ!・・・はぁっ!・・ああ!』
堪らず横に逃れるヒロカ。涙目になっていた。
あり得ない感覚に頭がショートしそうだった。