★ひとつに★-1
ヒロカが息を切らしている間に、
枕元の小篭に手を伸ばし、封を切って素早く装着する。
ヒロカがゆっくり身体を動かしだした瞬間、
それを遮って再度仰向けにひるがえした。
『イヤッ!』
真上に四つん這いになって見下ろす。
顔にかかった髪越しに見つめ返すヒロカ。
怯えている表情ではないことに安心した。
無表情だが僅かに睨んでいるようで、・・・美しかった。
『・・・やめよう?』
なだめるように優しい口調だったが、
オレの次の動作と完全にタイミングが重なっていた。
両手が横に流れたままだったので、
横からすくう様にそっと抱き締めた。
「ずっとこうしたかった・・・」
耳元で囁いた。心からの想いだった。
脱力したヒロカの身体はオレの体にぴたりと沿った。
上体は抱き締めたまま、
足だけを動かしヒロカの脚の内側に両膝をついた。
『・・・ダメ・・・』
察知したヒロカの唇がそう動いたが、
既に片手で狙いを定め先端をあてがっていた。
『っあ!・・・・、ダメ!・・・』
円を描くように柔らかな液体をのばす。
「いい?」 『・・・ダメ』
「・・・いい?」 『・・・・ダメ』
「・・・・・いい?」 『・・・・ダ、あぁっ!・・・あっ・・・あ!』
声に合わせて先端を埋めていた。
「ホントにダメなの?」 『・・・ダ・・・メ・・・』
しかしそれ以上の抵抗はなかった。
ゆっくり腰を進めた。
『ん・・・ん・・・・・』
顔にかかった髪をどけると逃げるように横を向いた。
眉をひそめ、何かに耐えるような切ない表情。
儚げで美しい・・・。
『ああ・・・、ぁ・・・・・・・・・』