投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Unbalance Kiss
【寝とり/寝取られ 官能小説】

Unbalance Kissの最初へ Unbalance Kiss 11 Unbalance Kiss 13 Unbalance Kissの最後へ

★ONE 抱き締め!★-1



ある日サークルメンバで海へ行った帰り、
現地解散となったので少しだけ防波堤を二人で歩いた。
夕暮れの海。波の音と頬を撫でる潮風が気持ちよかった。

ひとしきり歩いた帰りは1.5m程の高さの
コンクリート構造物の上をのんびり散歩。
なぜか無言でも心地よかった。

・・・と、行き止まり。階段的なものは遥か後方に。
戻るのも面倒だったので飛び降りた。

振り向くと胸の高さ程のコンクリートの縁に立つヒロカ。
どうしようかと迷う隙を与えず
真っ直ぐ手を差し伸べるオレ。

一瞬の躊躇の後、こちらに手を伸ばし、
徐々に前のめりに屈み込む。

やがて完全に身体は傾き、
もう引き返すことなど出来ない状態。

ヒロカの両手がオレの肩に乗り、
オレの両手がヒロカの脇腹を支えた。

トン、と蹴ったかオレが引き上げたのか、
ふわっと空中を経由して地面に舞い降りた。
実際には1秒程度かもしれないが、
オレには30秒以上のスローモーションに感じた。
軽かった。そのまんま「軽っ!」としか言えなかった。

あのまま下ろさずに一気に強く抱き締めてしまえば・・・、

ゲームの様にやり直しができ、
今を壊さずに別の体験も出来たなら・・・、
切実に望む行動選択肢だ。

『やめて!』と冷たく振り払われ、
腹を立てて帰っただろうか・・・。


Unbalance Kissの最初へ Unbalance Kiss 11 Unbalance Kiss 13 Unbalance Kissの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前