『SWING UP!!』第16話-34
「あっ……んっ……!」
誠治は右手を、少しだけ開いた葵の太股の間に潜り込ませ、状態を確かめてみた。起きたとき、誠治の股間は葵が綺麗にしてくれてあったから、葵自身も、自分の部分をある程度は、後始末していたはずだ。
「……葵のここも、準備はできているようだね」
「ん、あっ……んぅっ……!」
それにも関わらず、誠治の指に感じる潤いは、独特の水気を発して、絡みつくほどだった。
「我慢、できないな……葵、入れたいよ……」
誠治の“巨身”は、起き抜けの生理現象も交えて、準備は万端である。
「いいかい?」
「んっ……い、いいです……わたしも、欲しい……から……んっ……」
葵の反応は、積極的であった。
何度目かもうわからないキスを葵に送り、誠治は身を起こす。誠治同様、帯をしていないので、葵の浴衣も、前部があられもなくはだけており、その光景はどうしようもないくらいに、エロティックなものであった。
「葵、足を、開くよ……」
「あ、あぁっ……」
膝の裏に手を廻し、それを少し押し上げて、太股を左右に開く。その動きに呼応するように、濡れ光る葵の淫裂が、誠治の眼下に露わになった。
「………」
野暮なことは、言うことも、することも、必要あるまい。
ぬ、ちゅ…
「あ、ン……」
「いい濡れ具合だ……」
いつも自分を歓迎してくれて、慰撫してくれる葵の中に、誠治はとにかく入りたかった。反りあがる先端を、とろとろになっている凹んだ部分に押し当てて、愛液を塗りこめるように、少しだけ上下させてから、
ずぶずぶずぶっ……
「ん、あ、あぅんっ……!」
誠治はそのまま腰を進めて、葵の胎内に入り込んでいった。
「くっ……い、いいよ、葵……」
挿入の感触は、いつ味わっても、背筋が痺れるくらいに気持ちがいい。潤った中の襞が、興奮している自分を、煽りつつ慰めるという、非常に高度な反応をするので、誠治はもう、たまらない感触に酔うばかりだった。
ぐちゅッ、ぐちゅぐちゅっ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ…
「あっ、あぅっ、んっ、あっ、ああぁっ……!」
腰を前後させて、葵の中を、誠治は突く。旅館のような内装であるがゆえに、薄闇が被っている“寝間”の中を、淫猥な質感の水音が響いていた。
「誠治さんの、あっ、い、いいんです、あ、ああっ……!」
「ああ、葵……僕も、葵の中、とても、いいよっ………!」
繋がったばかりなのに、二人は既に、最高潮に達しているようなまぐわいをしている。
「ん、んっ……んぅっ、んんっ……んんっ……!」
体勢が、葵と向き合う“正常位”になっているので、顔を寄せ合い、唇を塞ぎあって、それでも腰を激しく打ちつけあって、男女の交合に二人は夢中になっていった。
「気持ちいいっ、気持ちいのっ……あっ、あっ、んあっ、ああっ……!」
「僕も、だ……僕も、とっても、気持ちがいいよ……!」
葵の乱れた吐息を耳に聞きつけながら、中に入っている自分を何度も往復させて、沸きあがってくる快楽をとにかく愉しむ。張り詰めている“巨身”が、柔らかくなっている葵の膣内を出入りするたびに、粘性のある雫が、繋がっているところで何度も散った。