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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第16話-31

「あ、ああぁあぁぁ……」
 葵の喉が、これまでにない重低音の響きを生み始めた。どうやら、“大きな波”が近づいているようで、その前哨とも言うべき無数の小波を、葵の身体が大量に発している。
「あ、あぁあぁ……あぁ、あぁ……」
 葵の腰の動きが、幾分緩慢になったのは、猛烈に弾けそうになる自分の快楽を、少しでも先延ばしにしようとしているようにも映った。
(………)
 エクスタシーを越える、エクスタシー。称して“スーパー・エクスタシー”が、葵の中で発生しようとしている。それは、地球規模で大災害を引き起こすといわれる、“スーパー・ボルケイノ(超弩級大噴火)”になぞらえた、女体の超反応であり、快楽の最終到達点でもある。
「葵、今度は、すごいのがきそうだね……」
「は、ぅ……あ、あぁっ……!」
 だらしなく口を開け、涎を垂らし、焦点を失った瞳がそれを如実に表している。
「僕も、もう我慢できないから……」
 誠治は、葵の中に、全てを放出するつもりだった。
 何度も触れているから既にご存知であろうが、自律神経の不調に伴う生理不順に苦しんでいた葵は、定期的なピルの服用者になっていたので、それがすでに“避妊”となっていて、ゴムをつけないまま射精をしても、今は妊娠することはない。
(でも、いつかは……!)
 葵に、自分の子供を生んでもらいたい。誠治は本気で、そう考えている。そのための計画と段取りと予算組みを、秘かに何度も、頭の中で描いてもいた。
「あっ、イクッ、誠治さん、わたし、イクッ、すごいの、イクッ……!!」
 がくがく、と、葵の身体が、自分でも制御を失ったように震えだした。もう、押しとどめることができないくらい、葵の中で膨れ上がっているものは、爆発寸前なのだろう。
「いいよ、葵! 我慢、することは、ないから……!」
「イ、イクッ、イクッ、も、もうイクッ、イクイクイクイクううぅううぅうぅぅぅ!!!」
 びくびくびくびくっ、と、葵の身体が痙攣を起こした。
「あ、ああっ、あぅああっ、あぁああぁあぁっっ……!!」
 太股だけでなく、背中も、肩も、腰も、尻も、顔も、随意筋であろうと不随意筋であろうと、ありとあらゆる場所が揺れまくっていて、葵の中で炸裂した“スーパー・エクスタシー”の凄さを、これ以上ないくらいに物語っていた。
「う、あっ、ぼ、ぼくも、もう……!」
 葵の一番深いところに自らを突きこみ、誠治は、痙攣するその中で、二度目となる射精を始めた。

 どびゅるるっ、びゅるびゅるっ、びゅるるるるっ!
 
「あふぅん……き、きてるっ、あ、あついの、が……いっぱい、きてるぅ……」
「う、お……ぁ……」
 口の中に放ったものと、ほぼ同質の“高濃度生命体”が、まるで吸い込まれるように、葵の中に放出されていく。
「はぅっ……あ、おあっ……!」
 びくっ、と、更に葵の身体が反りあがった。誠治の放った熱気を内側に浴びて、それが広がったことで、“スーパー”ほどではないがまたしても、エクスタシーを、葵は、感じたようだ。


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