兎の宴 前編-10
「ひいいいっ!」
悲鳴のような声をツキコが上げる。しかし、声の響きに悦びの要素も混じっている気がした。
鼻のあたりにふさりとした陰毛の感触、そして唇ではツキコの生の体温を感じる。
表面を舌で舐めた。ツキコの体がビリビリと震えた。
「ひいっ! いや、いやあッッッ!」
口ではそう言いながらも、ツキコのその部分は盛んに潤ってきている。
くねりくねりと体を揺さぶるので、俺の顔のあちらこちらに彼女の陰唇が擦れた。
もっと、いっぱい舐め啜りたい。
俺は、ツキコの足を椅子の手すりに引っ掛けて、彼女の体を固定した。
椅子の上でM字開脚をしているような、そんな卑猥な体勢だ。
ツキコはいつもの平静さは吹き飛んで、あり得ない非日常に翻弄されてしまっている。
何かをうわ言のように呟いては、息を荒くして体をびくりと震わせている。
俺は再度、彼女のふっくらとした白い内もものあたりに手を置いて、親指で陰唇をぐっと広げてやった。
ピンク色の粘膜と、小さな穴がヒクヒクと蠢き、そこから白いシロップが吐き出されている。
薄い陰唇を広げたまま、俺は犬のようにペロペロと、その中心部を舐めあげた。
「あっ……! だめ、いっ、いいっ、ぎひいいッ……!」
女の泣き声のような妖しげな嬌声が、生徒会室に響く。
ツキコは俺の髪を両手で鷲掴みにして、くしゃくしゃと掴んでは撫でたりもしている。
逃げるではなく、俺の頭を自身の中心部に引きこむように押さえていた。
もう、お互い羞恥心というのはどこかに飛んでしまっていた。
俺の鼻のあたりには、彼女の敏感な突起がほんのささやかに存在を主張している。
指で、子供の頭を撫でるようにしてそこに触れた。
今までで一番大きな振動が起こった。
「ひぎっ! そこぉ……そこ、だめ、だめェ……!」
「ツキコ、ここ、触られるのイヤなの? 気持ちよくない?」
「――――――き………きぼち、いいい」