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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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兎の宴 前編-11

 俺の心臓がドクンと弾んだ。ツキコは何もかもかなぐり捨てて、快感を貪っている。
 俺の髪をクシャクシャにして、快感を訴えてもいた。
 もっと気持ちよくさせたい。ツキコのひくつく穴に中指をゆっくりと挿入させた。
 そして、中の襞を掻き分けるように動かす。
 前は二本の指を挿れると、少し痛がった。中指だけだと、いい反応を示したのだ。
 顔を上げて、ツキコの顔を見てみた。
 口をだらしなく開けて、口の端からほんの少し涎が溢れている。
 なんと、片方の手をワンピースの下に入れて、自分で胸を軽く揉むような動き見せていた。
 瞳はあらぬ方向を見つめて、ただただ今のこの時間をツキコは愉しんでいた。
 なんて、いやらしい……でも、最高に愛おしい。
 俺の硬直を今にもぶち込んでしまいたくなる。
 でも、その前に、一度ツキコを頂点に導いてやりたい。ツキコも今は、それを望んでいるのだ。
 指のピストンを少し早くした。それに合わせて、ツキコの嬌声のテンポも上がった。
 指をピストンさせながら、もう片方の手で突起を撫でた。

「いい、いい、き、気持ち、いい、気持ち、いいいいいっ」
「ツキコ、もう、イキそう?」

 ツキコは辛うじて頭をコクコクと縦に振った。
 綺麗に通った眉をハの字型にして、歯を食い縛りながら俺にエクスタシーをねだっている。
 ふと残酷な気持ちになった。そろそろ、止めを差してやりたい。
 彼女の突起に被っている皮を少し下ろしてやる。陰核が露出して、ひくひくと蠢いた。
 俺はそれを唇で吸うようにした。

「ヒイイイッ! それダメェ! ああッ、もういく、イッちゃうううッ!」

 構わず、ツキコを責めた。
 軽く陰核に歯を立ててやる。コリコリとした感触を感じたその瞬間、ツキコの体が大きく震えた。

「いいいッ、イク!」

 椅子からずり落ちそうなほどツキコは体を震わせて、達した。
 激烈な震えは一分ほど経っても、まだ続いて、しかし徐々に穏やかになっていった。
 ツキコが完全に我に返るまで、五分以上はかかった。


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