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仄か
【その他 官能小説】

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 吉報を受けて、速やかに車両に乗り込む。

 二人掛けのうちの、通路側が、自分の指定席だった。

 窓側の席は、今のところ空いている。

 かさばる荷物を棚に上げていると、乗客が次々と流れ込んできた。

 老若男女が混在する、いわば、ひと夏のあたりまえの風景なのだろう。

 そこへ、仄かな風が吹いてきた。


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