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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-32


 ちゅ……

「さ、桜子……!?」
 やにわ、桜子の唇が、キスをするように、先端部分に軽く触れてきた。これまでも、手や胸で、たっぷりと愛撫されることはあったが、唇を使っては一度たりとも経験のない“接触”だった。
 どこか潔癖なところのある桜子の中で、その部分に口で触れることは、知らず葛藤があるのだろうと、大和も理解していた。だから、欲求は感じつつも、無理強いをしてこなかったのだが、まさかその桜子が、自ら唇を使って触れてくるとは思わず、多少なりと狼狽したものを大和は感じた。
「いいの、かい?」
「うん。いつか、その……してあげたいなって、ずっと思ってたの……」
 桜子は、姉の由梨から受けた“性教育”の中で、女性の操には“膣”“口”“尻”の3つがあって、それを全て同一の男性に捧げることを“コンプリート”であるということを知っていた。
 当然ながら、“膣の操”は大和に捧げており、残すところは“口の操”と“尻の操”である。さすがに“お尻”はまだ壁が高いと感じているが、“口”は心の準備が整えば、いつでも捧げる覚悟があった。
 そして今、キレイになったばかりのその場所に、唇を寄せることの抵抗は全く感じなかった。だからこそ、自分の中にある欲求に、桜子は素直に従ったのである。
「しても、いい? ……お口で」
「ああ。ぜひ、お願いしたいな」
 桜子に受ける“フェラチオ(口舌性戯)”が、一体どんなものであるか…。それは、“初めて”であることなので、大和は更に興奮してきた。
「わ、まだ、おっきくなるんだ……」
 更に赤黒く膨れた亀頭を、妖艶な眼差しで見つめてから、桜子は己の唇を近づけて言った。
「ん……ちゅ……ん……」
 唇で甘くその先端に触れ、軽く吸いつく。先端から滲み出てくる液体に、己の唾液を絡めて、唇を使って広範囲に撫で回した。
「う、ぉ……」
 まだ始まったばかりだというのに、その健気な奉仕の姿に大和は登り詰めそうであった。
(ま、まだ……だ……)
 初めて数秒と経たずに果てたのでは、漢が廃る。大和は快楽を受け止めつつも、努めて冷静に、桜子の愛撫を感受していた。
「ん……ん……」
 唇の動きが、亀頭部分から持ち手のところに移動していく。

 れろ……

「お、ほぅっ……」
 更に柔らかく、なにか“芯”のある感触が、“持ち手”の裏の部分に接触してきた。それが、桜子の舌であることは、見ていなくてもはっきりとわかった。

 れろ、れろ、れろ……

「う、はぅ……お、ぁ……」
 まるで千歳飴を舐めているかのような、桜子の豪快にして妖艶な舌使いである。
(ま、まさか、練習してたんじゃ……)
 そう思わせるくらい、初めてとは思えない、自分を愉しませてくれる桜子の舌の動きであった。
「ん……れろ……ん……ちゅ……んん……」
 舌と唇が、コンビネーションを組んで、大和の“持ち手”と“先端”を攻めてくる。その絶妙な力加減が堪らずに、大和は何度も頤を反らし、溜息に似た声を挙げていた。
「ど、どう、かな……?」
 反応が気になったようで、小休止を入れる合間、桜子が上目遣いに問うてきた。
「よ、よすぎて、やばいんだけど……」
 まだ精を鈴口から洩らすわけにはいかないが、本音は口から漏れていた。
「ふふ……よかった……」
 なにしろ“フェラチオ(口舌性戯)”は初めてである。由梨から教わった手順を、千歳飴などを使って実践していた桜子ではあったが、本番を迎えるにあたって、きちんとそれが機能していることに、安堵した。


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