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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第15話-18


「えっと……」
 結花が、その脚を開くのに少し“間”を持ったのは、準備万端といえど、やはり恥じらいがあったからだろう。しかし、その躊躇いをすぐに消し去って、結花は、航に良く見えるように、美しい脚線を持つその両足を、扇のように広げて見せた。
「わ、わかる……?」
 真っ赤になった頬を見せないように、顔を横に向けている結花。恥じらいも、躊躇いも、消し去ったつもりでいても、今はまだ航の顔を凝視できなかったのは、仕方のないところだろう。
「わかるよ。結花の、大事なところ、ちゃんとわかる」
 濡れている実感のある部分に、視線を感じる。ひくひくと、自分の体であるにもかかわらず、不随意に蠢くその部分は、生殖活動の瞬間を待ちわびる“雌”と化しているようだ。
「それじゃ、いくぞ…」
「う、うん。きて……」
 既に、航の“雄芯”はゴムに覆われている。その先端部分を、健気にも結花自身が開いて見せてくれている、濡れた花の中心部に向けて、近づけていく。

 ぴと……

「あっ……!」
 結花は、濡れ光る女陰に触れてきた、その“雄芯”の硬さに。
「うっ……!」
 航は、ゴムに覆われていてもわかる、その“花弁”の柔らかさに。
「「す、すごい……」」
 わずかとはいえ、初めて味わうその感触を、お互いに感嘆しつつ、たまらず声を挙げていた。
「ここ、で、いいのか……?」
「んっ……あっ、も、もうちょっと、した、ん、んんっ……!」
 濡れて、柔らかくなって、淫らな様相となっている“花弁”の上を、航の硬い“雄芯”の先端が行き来するので、焦れたような、それでいて、甘さの伴う痺れに結花の喉が鳴った。
「こ、ここか……?」
「あふっ……ん、うんっ……そ、そこ、だよっ……!」
 航の先端が、窪んだ場所に少し埋まる。その際に、太股の内に走った悦楽は、自慰の時に似て、しかし、それとは比べ物にならないほど強烈なものであった。
「よし、ここだな……」
「う、うんっ、そこ、そこなのっ……」
 ぐ、と、航の腰に力みが生まれた。目指す方向が定まったのなら、後は突き進むだけだと、その力の入り方が示している。
「ひっ……!」
 快楽とは違う衝撃が内股全体に襲い掛かり、結花は息を飲み込んだ。その仕草を見て、航の動きがすぐに止まる。
「結花……」
「だ、だいじょうぶ……ちょっと、びっくり、しただけ……」
 予測はしていたし、覚悟もしていた。しかし、思っていた以上の痛みに、結花の身体が強張っていた。
(うあぁ、痛い……やっぱり、痛いんだぁ……)
 声には出していないが、覚悟以上の痛みがあったことに、結花は狼狽を感じてしまっていた。
 指で粘膜を弄ることはあっても、タンポンのように中に入れることはほとんど無かったので、処女膜が張り付く膣口は、さほど拡張されてはいない。それもあっての、この痛みの強さなのだろう。
「………」
「航……とめちゃ、やだよ……」
 優しい航が、自分の体の震えが何に根ざすものなのか、気づいていないはずがない。彼の動きが止まっているのが、何よりの証であり、結花はその気使いを嬉しく思う一方、それが“本意”でないのも確かであった。
「わたし……航と、いっしょに……なりたいの……」
 何よりも、その想いが、強く結花を支配していた。
「………」
 航の動きの停止は、彼の中に葛藤があるからだろう。
「結花、いくぞ」
 しかし、結花の体の上に圧し掛かるようにして、航は、腰の間でわずかに繋がりあっている部分を、再び突入させてきた。
「ひぐぁっ!」
 焼け付く痛みが、内股に走る。声を挙げてしまったが、結花は、航の動きが止まらないように、その背に腕を回して、強く抱き締める。
「い……ん………う、ううぅ……!」
 ぐっ、ぐっ、と、掘削をするような動きが女陰に走り、少しずつ先端が奥に入り込んでくる。その度に、ぷつぷつと、何かが裂けるような感触と痛みが刹那に湧き出して、結花は、航の背中に回した腕に力を込めた。
「……っ」
 知らず、爪も立てていたのだろう。短くしてはいるが、その背中にミミズの這った様な筋が残るほどに、結花は、指先にまで力が入っていた。
「あ、ぐっ……いっ……ん……う、あぅぅ……!」
 “痛い”と、言いそうになるのを必死で堪え、入れてしまった力を何とか抜こうとする。
「結花……結花……」
 あまりにも健気なその仕草に、航の表情は揺らぎを見せそうになるが、結花が“痛い”ということを堪えているように、航もまた、腰を突き進める動きを留めようとはしなかった。

 ぶちぶちっ…

「!!??」
 端に涙を溜めた結花の瞳が、大きく見開いた。言葉に出来ないほどに、強烈にして猛烈な、引き裂かれるような痛みがその身体に走ったのだ。

 ぬるりっ……

「ひあっ!?」
 そのすぐ後で、何かが体の奥深くまで入り込んでくる不可思議な感触が生まれた。なんとも言いようのない、味わったことの無い感触だったので、結花は素っ頓狂な声を挙げてしまっていた。


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