朱炎の記憶-6
「ハ、ハルミさん! 俺、もう」
「あン……もう、焦らないで。それじゃあ、どうしようかな……サダオ君、布団に寝てくれる?」
「ああ、はい」
俺はもう言われるままだ。
ハルミは寝そべった俺の体を指で弄りながら、またがった。
「本当はね、おちんちんにゴムをつけるのよ。サダオ君、知ってる?」
「は、はぁ、なんとなくは」
「でも今日は、いいわ。フフ、はじめての日だものね」
ハルミは言いながら、俺の反り返った硬直をそっと掴み、それを自分にあてがう動作を見せた。
掴まれるだけで、もう噴きだしてしまいそうになる。
だが、ここで出してしまったら、白けてしまうのはなんとなく想像できた。
「――少し、我慢しててね」
憂いを帯びた声でハルミはそっと呟くと、大きな尻を俺の硬直に向かって下ろしていく。
生暖かく、不思議な感触が俺を包み込む。先程の指の感触の比ではなかった。
俺は寝そべりながら、ハルミが包み込んでいる場所を目で確認した。
ハルミの濃厚な陰毛の下で、俺のものが埋まっている。
彼女が尻を動かすと、ずるりと硬直が現れては消えていく。
その動きのたびに、ハルミの大きな乳房がゆさりと震えるように揺れた。
大人の女と結合しているという事実と、あられもない大人の女の姿、そして声。
それらが立体的に結びついて、俺の硬直に快感を送り込んだ。
時間にして一分も経っていないのではないか。
ゆっくりした動きのハルミの腰つきが、ほんの少しペースを上げた時に限界が訪れた。
「うっく……! もう……!」
俺はハルミの尻をぎゅっと掴んで硬直を奥まで沈めて、どくどくと放出した。
自慰を覚えてから何度も放出してきたが、比較にならない心地よさだった。
この柔らかく不思議な肉穴に射精して満足感を得るのは、きっとオスの本能なのだ。
あまりの快感に思わず目を閉じて余韻に耽っている俺にハルミが声をかける。
「気持ち、よかった?」
俺にまたがったまま、ハルミは微笑みながらそう言った。
俺はあまりの快感に、息を荒げながらようやく首を縦に振るのがやっとだ。
ハルミは俺を妖しげに見つめながら、いまだ彼女の奥に入り込んでいる俺の硬直を尻を上げて引き抜き、俺の傍らに寄り添う。