出会い-1
僕とサナの出会い。
それはやっぱり例の女子トイレだった。
この女子トイレは臭くて汚い。
ほとんどの生徒は利用することが無い。
反対側の男子トイレも同様だった。
僕はこの日、あえてこの女子トイレに来た。
男子トイレには大便用の便器がなく、大の用を足すには、女史トイレに入る必要があった。
放課後、お腹が痛くてどうにも我慢が出来なかった僕は、普通の女子トイレに入って用を足すのが恥かしく思えて、あえて利用者のほとんどいないこのトイレにきた。
入った途端、強烈な悪臭が鼻を突いたけど、それに構ってなどいられない。
僕は勢いよく扉を開けてトイレに入り、ズボンを下ろして便器に腰かけた。
用を足して流したのはいいけど、何となくまだお腹に残っているような感じがして、しばらくそのまま腰かけていた。
すると、扉の外から女子の声が聞こえた。
女子は二人いるようだった。
僕は一瞬ドキリとしたけど、女子二人が出ていくまでここで黙ってやり過ごすことにした。
二人の会話が聞こえてくる。
「ホント、いつも臭いよね、ここのトイレ」
「あたしたちのオシッコの臭いが原因じゃない?」
「オシッコなんて上品な言い方しないでよ。ションベンでしょ?」
「そうだね、ションベン。ションベン、ウンコ、チンコ、マンコ」
「ちょっと、うるさいよ、あんた」
二人の女子は大声で笑い、こちらが恥かしくなるような下品な会話を楽しんでいた。
二人はなかなか出ていく様子がなかった。
「じゃ、やろうか」
「うん、やろう」
そう言って二人は何やらもぞもぞと始めた。
僕は気になって、扉の隙間から見えないか試してみた。
蝶つがいのほんのわずかな隙間から、二人の様子が見えた。
えっ!?
思わず僕はそう言いそうになった。
二人はなんと、服を脱いでいた。
僕は見てはいけないと思いつつ、そのまま凍りついたように見続けた。
やがて二人は靴下と上履きとだけという格好になっていた。
二人の顔が見えた。
隣のクラスの女子だった。
名前は桂木佐奈と赤井純だ。
桂木の身体がわずかにこちら側を向いていて、彼女の身体がよく見えた。
水着の跡が残った日焼けした身体。
少し膨らんだ胸。
僕の下半身はすでに大きく膨らんでいた。
赤井の身体も見えた。
桂木よりも背は低いけど、胸は大きかった。
「サナはいいよね、マン毛生えてて」
「なんでマン毛生えてんのがいいのよ?」
「だって、大人じゃん、それって」
「そう?兄貴はマン毛は邪魔だって言ってるけど」
「ふ〜ん、お父さんは?」
「やっぱり邪魔だから、今度剃ってやるって」
「そうなの?ウチのパパは早く毛が生えないかな〜って、いつも言ってるよ」
二人ともすごい会話を楽しそうにしているなと思った。
親とか兄弟に裸を見せるのって普通なんだろうか?
うちの妹は絶対にそんなことしてないはずだけど…。
「じゃ、あたしからやるね」
こちらに背中を向けた状態の赤井は、両足を広げて腰に手を当てた格好になった。
一体、何が始まるんだと、僕は興奮しながらそれを見ていた。
「わあ〜っ!出た出た!」
桂木は嬉しそうにはしゃぐ。
「くう〜っ!たまんねえ〜っ!」
赤井はまるでどこかのオヤジが言いそうなセリフを言った。
なんと、赤井は放尿していた。
僕は初めて女の立ちションを見た。
赤井はうまく身体を動かしながら、排水溝目がけて立ったまま器用に放尿している。
随分長いこと、彼女はそうしていた。
やがて放尿が終わった。
「あ〜、やっぱり立ちション気持ちいいわ」
赤井は満足そうにそう言った。
「じゃ、次はあたしだ」
桂木はそう言って排水溝を跨いで足を広げた。
彼女は手で自分の性器をおしひろげていた。
もろに桂木の正面の姿が見えるため、性器が丸見えだった。
あれがオマンコか!
妹の性器すらもまともに見たことが無い僕が最初にはっきり見たのはこの時だった。
僕の肉棒は最高潮に硬くなり、下腹にピッタリと付いていた。
興奮して吐く息が漏れないように気を付けた。
やがて桂木の性器から一筋の水流がほとばしった。
桂木は舌舐めずりをしながら、身体をガクガクと震わせて放尿していた。
「すっごい最高っ!」
放尿が終わったあと、桂木はそう言った。
「チンコより気持ちいいんじゃん?」
「だね。チンコよりいいわ」
何だかわけのわからない会話をしながら、二人はまだ裸でいた。
僕はこの時まだ精通経験がなく、オナニーも知らなかった。
でも、僕の右手は無意識のうちにそそり立つ肉棒をしごいていた。
間もなく僕は生まれて初めての絶頂に達した。
尿道口の先から何かが飛び出してきた。
それが精液だって分かったのは、10秒くらい経ってからのことだった。
扉にかかった精液は水っぽく、下に向かって流れ落ちていった。
「あんた、そこで何してんだよ?」
突然、頭上から低い女子の声がした。
見上げるとトイレの扉をよじ登った赤井が見降ろしていた。
「出てきなよ。そのままの格好で」
僕が慌ててパンツを履こうとすると、すかさず赤井がそう言った。
「別にいいでしょ。あたしらもこの格好なんだから」
僕はほんの数秒考えたけど、どうすることもできずただうつむくばかりだった。
赤井は扉から降りて離れた。
桂木は何も言わない。
仕方なく、僕はパンツだけ履いて扉を開けた。