2時間目-7
「飯田先生も。むやみに男子生徒と二人きりにならないように」
「はい・・・」
「それから。」
「机の引き出しから出てるヒモ。忘れずにお持ち帰りくださいね」
メガネの位置を軽く直しながら
表情を変えずに佐藤先生が言うもんだから
始めは何の事だか分らなかったけど
次の瞬間、高校生が隠したブラのヒモだと思い当たった。
「飯田先生。可愛い声を出すんですね?」
ぶるっと震える自分の身体を両手で抱きしめるようにしたら
背中を流れる汗を感じた。
そのまま何も言わずに研究室を出て行く佐藤先生を
私も何も言わずに背中を見つめる。
高校生〜〜〜〜〜〜
あんたが学校で無茶するから!
ばれてる!
絶対に佐藤先生にばれてるじゃん!
も〜
無職になったらどうするのよ!!!
─────2時間目終了