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透明な滴の物語
【同性愛♀ 官能小説】

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甘い囁き-1

「これから浣腸するけど、浣腸した後ガマンしてね。すぐにしたくなるから。苦しいけどガマンだからね」
あの時に母から言われた注意と同じだと思った。
なにか期待感のような興奮が胸の奥底から込み上げてきた。
佐和子は浣腸のキャップを外すと中の液を少し出して管に塗りつけた。
「ごめんねー」
そう言いながら左手で尻肉を持ち上げて開き、現れた尻穴を覗き込むようにして浣腸を挿し込もうとする。
日常にはない行為である。
買ってきた家電を初めて操作するように、試行錯誤しながら浣腸の先端を聡美の体内に納めようとする。
人工的なプラスチックの先端が、柔らかい肛門を何度も突く。
試すように少し入ってはもう一度やり直す。
上手い角度を見出そうと試みが繰り返されるたびに、プラスチックの刺激が尻穴から聡美の脳に響く。

そのうち、聡美の呼吸が荒くなってきた。
二人しかいない室内では聞こえてしまう。
なんとか押し殺そうとするが、そう思えば思うほど、意に反して呼吸は荒く大きくなってしまう。
聡美は、自分がこうなってしまうことを無意識のうちに分かっていた。
先ほどまでの浣腸への強い拒否反応は、この興奮が表れてしまうことを防ぐために張り巡らせた防波堤だったのだ。
今、その防波堤が決壊しようとしていた。
佐和子は、挿入を容易にしようと聡美の腿を少しだけ持ち上げたときに見てしまった。
薄暗がりの中、聡美の奥で鈍く光る塗らついた粘液を。
聡美は目を閉じ、尻穴を突くプラスチックの攻撃に虚しく抗っている。
しかし、ついにコツをつかんだかのようにプラスチックの砲身が尻穴から侵入してきた。
「くっ…」
聡美は思わず声にならない声を上げた。
それは興奮が快感へと変化する声であった。
逃げるように微妙に脚を動かすと、自らの股の奥が粘液で滑るのを感じ、気が遠くなるような気がした。
佐和子は、砲身が聡美の尻穴に埋没した容器の膨らみを押し潰した。
薬液が容器から聡美の腸内に移し替えられる。
聡美は自分の腸内に流れ込んでくる浣腸液を感じながら、懐かしいような泣きたくなるような不思議な気持ちになった。
「あぁ…」
自分が感じてしまっていることは、もはや隠しようがなかった。
聡美は言い訳にも似た言葉を口にした。
「ごめんなさい…。わたし、訳わからない。なんで、こんな…」
容器が完全に押し潰され、聡美の便秘の直腸は浣腸液で潤された。

しだいに下腹部の奥に流れ込んだ薬液が効き始め、排便の目的を思い出させた。
浣腸慣れしていない聡美はその威力に圧倒され、足をばたつかせた。
自分の手を後ろに回し、手のひらで尻を覆う。
「もう、だめ!ガマンできない」
佐和子は聡美の肩と腰を押さえながら我慢を促す。
「だめよ、入れたばかりじゃない。もうちょっと頑張ろう」
そう言われて、聡美は気を取り直したように再び我慢に取り組んだ。
しかし、その人工的に誘発された便意は強烈で、冷や汗さえ滲んできた。
「はぁうぅーっ!」
聡美は声を上げて堪える。
しかし、直腸内で暴れまわる浣腸液を抑え込むことはできなかった。
足の指先がストッキングの内側で閉じたり開いたりしている。
訴えかけるような目を佐和子に向け、取り乱したように叫ぶ。
「もうだめ、出ちゃう!出ちゃう!」
どうやら限界のようである。
「じゃあ、行こうか、お手洗い」
佐和子は肩と腰を押さえていた手を放してあげた。



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