旅館玄関 全員集合-4
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛お、お、ま、ん、こに、ひ、ひびく、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
佐代は新司にしがみ付き、駅弁スタイルで抱えられながら、今まで経験したことの無い淫穴への振動を楽しんでいた。
しかし、新司の方は結構大変だった。
時折のけ反る佐代を落とさないように慎重に足を運ぶことに気を使わないといけないし、いくら若いと言っても駅弁スタイルでの移動はかなりきつかった。
「はぁ、はぁ、こ、これは、結構腰にくるな、はぁ、はぁ」
そんな新司が、廊下の先から響いてくる喧騒に気づけなかったのは無理のないことだった。
やがて2か所の喘ぎ声が1か所に集まる。
新司が廊下の角を曲がった丁度その時、回りの痴態が見たくて目を開いた恵子の目と、角を曲がった新司の目が重なり合ったのだ。
そして、驚きの余り突然動きを止めた新司の異変に佐代も後ろを振り返ると、旭の目と重なり合った。
一瞬で時間が止まり、目を見開いたまま硬直する4人。しかしその4人の時間は直ぐに動きだした。
「いやあああああ、違うのよ違うのよ!」
「こ、これは違うんだ!」
「あああ、信じて、違うのよ!」
「ご、誤解だよ!」
同じ様なことを叫んだ4人だったが、お互いに同じことを言っているのに気づき、同時にその叫びを止めた。
そしてお互いの状況をマジマジと観察をし、自分の様が相手にどう見えているかを想像した。
4人は短い時間で色んな事を考えた末に一つの結論を導き出した。その結論は奇しくも4人とも同じだった。
「まあ、いいか♪」
4人は同じ言葉を言った途端、お互いの今の相手に向かって腰を打ちつけ出したのだ。
「あああん、新司さん、見て見て、エッチなあたしを見てええ、あああん」
「あっ、あっ、あ、旭くん、この人のチンポも気持ちいいよおお、あっ、あっ、あっ、ああん」
自分の恥態をパートナーに見られることで興奮し、自分のパートナーが自分以外で乱れる様を見て興奮する。これが正しい乱交の在り方だった。
痴態の数々を見せつけられた何も知らない仲居の麻耶は、腰を抜かしたようにへなへなとその場に崩れ落ちたのだった。