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【ミステリー その他小説】

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道連れ-2

 思いもよらぬ言葉が住職の口から放たれるやいなや、二人の腹は行儀の悪いうめき声を上げた。まさに仏の声だった

 「今日はお客様の多い日だ、誰が捨てていったか朝早くから庫裏の入り口で泣いておったでな」

 そう言いながら和尚が指さす方を見ると、そこにはまだまだ母親の乳が欲しい盛りの白い子犬がきょとんとした顔を二人に向けている。そしてちぎれんばかりにその小さな尾を振っていた。。

 宿無しの野良犬3匹が顔をそろえた朝であった。


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