〈人形と玩具〉-3
「……ひ、大翔…私、絶対に嫌よ……」
架純は願うように囁くと、ギュッと大翔に抱き着いた……いくら助かりたいと願っていても、別の女性と交わる彼氏など見たくはない……と、遂に鬼畜達は行動に出た……二人の仲は再び引き裂かれた……。
『面倒臭いバカップルだな……せっかく日本に帰してやるって言ってんのによぉ!!』
「か…ッ…架純…ッ!!や…やめてくれぇ!!」
「ひあぁッ!?ひ…大翔ぉぉ!!!」
「ッ!!!」
専務が架純を羽交い締めにして大翔から引き剥がすと、部下達がワンピースを掴んで胸元まで一気に捲り上げてしまった。
助けようとする大翔にはピストルが向けられ、もう動く事すら出来ない。
せっかくここまで積み重ねてきた瑠璃子の努力が、全て無効となりそうだ……。
「ひ…いぃ…ッ!!め…捲らないでぇ!!見えちゃうぅッ!!!」
「やめてくれぇッ!!お願いだ、もうやめてくれぇ!!!」
愛など無力……如何に強く愛し合う二人と言えど、多勢の暴力には敵うものではない……既にパンティーは晒され、それでもどうにか視姦から守ろうと捩られる下半身があまりにも哀れ……悲鳴では、涙では清純を守れないのは、変えようの無い現実なのだ。
『どうだ、悔しいだろう?……分かったら瑠璃子を姦せ……ヤリまくって俺達の仲間になれ……』
「……ッ!!!」
大翔はしかめっ面で唇を噛むと、ズボンを脱いで萎れた肉棒を曝した……綺麗事では誰も守れないのだと、改めて思い知らされたのだ……。
『なんだ、そのチ〇ポは?ちゃんと勃たせないとオマ〇コに入んないぞ?テメェでシコって大きくしろよ?』
『瑠璃子を檻に入れないで、しゃぶらせてやれば良かったかな?』
『檻に閉じ込めた女を姦す画の方がイイだろ?犯罪者ぽくってよ』
罵声を浴びる大翔の背中が、フルフルと震えていた。人間としての尊厳すら罵倒の対象でしかなく、弱みに付け込む卑劣な手段に、手も足も出せない自分が情けなくて仕方ない……子供のような泣き顔の架純が視界に入ったが、今の大翔には鬼畜達の性玩具に堕ちるしか道は無かった……。