イケナイ関係 side:カツラギタケシ-5
「粟飯原さんにだけですよ。こんなに反応しちゃうの」
事実を正直に述べたのに、どこか信用していないような視線。
「もう桂木さんってばクチがうまいんだから」
そう言ってオレの首に腕を回し、キスをねだる。
それに答え、彼女の唇を奪う。
「ん…やだ、激しい…」
「粟飯原さんが信じてくれないからですよ。粟飯原さんこそ他の患者さんにもこんなことしてるんじゃないの?」
足フェチでもストッキングフェチでもないけれど、肌触りのよさに太ももを撫で回してしまう。
「ひどい。桂木さんだけにです。こんな恥ずかしい格好見せられるの…」
潤んだ瞳でそんなかわいいことを言われて、我慢できるオトコが果たしているのだろうか。
そのままベッドに押し倒すと上から覆いかぶさる。
「もっと恥ずかしい格好させちゃおうかな?」
「え?っきゃぁっ」
思いっきりM字開脚させ、その間に腰を下ろす。
「今日は黒の下着なんだね。粟飯原さん色白いから余計にエロいよ」
ストッキングと下着越しにソコを指でなぞる。
「あれ…?もしかしてもう濡れてる?」
「や、やだっ。今シャワー浴びたばっかりだからっ」
「じゃぁ舐めまくっても大丈夫だね。ねぇ、これ破ってもいい?」
「え?…うん…」
ちょっと不安げな表情がまたそそる。
彼女の肌を傷つけぬよう、ストッキングを少し持ち上げると思いっきり爪を立てて引き裂いた。
不安げにオレを見上げるまなざしがまたソソる。
「粟飯原さん、この格好エロすぎ」
ベージュの破れたストッキングから覗く、白くて柔らかい肌と彼女の秘密の部分を覆う黒のショーツ。
「恥ずかしい…」
そう言って視線をそらす彼女がいとおしいのに、もっとイジメたくなる。
「恥ずかしいの、キライじゃないクセに。ほらその証拠にいつもよりビショビショじゃない?」
ショーツを少しずらすと彼女の核心に触れる。
小さな芽はもうすでに硬くなっていて、彼女の入り口の周辺は今すぐにオレが入っていっても支障がないくらいに潤っている。
「や、やだぁ」
「ほんとにイヤなの?じゃぁやめる?」
触れるか触れないかくらいに指を浮かせて、こぼれでた汁を核心にむけてすくう。
「…やめない」
「でしょ?イヤって言われてもやめないけど」
「ひゃぁんっ」
そのまま人差し指を彼女の中に侵入させると眉間にシワをよせてもだえる。
「ねぇ、どうして欲しいの?」
差し込んだだけの状態で彼女の瞳を覗き込んで尋ねる。
「ん…」
彼女は無意識なのか意図的なのか、答えるかわりにオレの指を締め付けた。
「相変わらずすごい締め付け。まだ指1本入れただけなのに」
少し呆れたような口調で言うと、さらに頬を染めて締め付けてくる。
指は彼女の中に収めたまま、空いているほうの手でさらにストッキングの穴を広げる。
破ける音がするたびに、彼女の中はうごめく。
普段は清楚にしか見えない彼女の唇からこぼれるのは、もう妖艶な吐息だけだ。
「指だけじゃ物足りない?こっちも可愛がってあげなきゃね」
そう宣言してから、彼女の核心を舐め上げる。
今まで女性に対してこの行為があまり好きではなかったが、彼女に対してならいくらでもできるのが不思議だ。
チロチロと舌を動かし、中をかきまぜるとどんどん溢れてくる彼女の愛液が少しずつその下のシーツにしみを作っていく。
そうしているうちに彼女の足が細かく痙攣しはじめる。
指への締め付けも強くなり、動かすのが困難なほどだ。
もうすぐだ。
彼女が絶頂を迎えるサイン。
彼女の無言の希望どおり、指を追加し、締め付けに逆らうように彼女の中をかき混ぜるスピードをあげる。
「やっ、イヤっ。ダメっ」
快感に逆らおうと彼女が頭を強く横に振る。
「ダメじゃないでしょ。いっちゃいなよ」
「んんっ。ダメだってば…でちゃっ、あっあぁっ」
もともと高い声がひときわ高くなったかと思うと、彼女の体全体が痙攣して中心から何かが噴出した。
「あーあ、いっちゃった。今日もいっぱい出ちゃったね」
彼女はいわゆる潮吹き体質らしい。
最初は驚いたが、もうすでに慣れっこだ。
ティッシュではおいつかないから、そばに用意しておいたタオルで自分の指と彼女の秘部をぬぐう。
ぐったりとした彼女はされるがままだ。
「…だからダメって言ったのに…」
快楽が落ち着き、呼吸も落ち着いてくると少しかすれた声で彼女がうらめしそうにこちらを見上げて呟く。
もう少し彼女が落ち着くまで、彼女の隣に横たわり小さな身体をそっと抱きしめる。
「でも気持ちよかったんでしょ?」
「…桂木さんのイジワル」
恥ずかしそうにオレの胸に顔をうずめる。
「ゴメン」
「ほんとに思ってる?」
「あんまり思ってないかも」
「もうっ」
反撃、といわんばかりにオレの乳首を口に含んだ。
「うわっ」
「こうされるの好きなクセに」
もう片方の乳首に指で触れる。
「ここも気持ちいいんだなんて、粟飯原さんにされるまで知らなかったんですけど」
「またまたぁ」
オレをひやかしながら、空いた手は下へ下へと下がっていき、タオルの割れ目から滑りこませると優しくオレのムスコに触れた。
「あ。もうすんごい元気」
指でスジをなぞり、満足そうに微笑みかける。
「その格好に興奮してるんです」
「そんなにナース服いいですか?」
「ナース服がいいんじゃなくて、粟飯原さんが着てるからいいの」
「もう、本当に口が上手いんだから」
「看護師さん、サービスしてくれる?」