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ゆっくりと、私を気遣うように、けれど確実にお兄ちゃんは腰を進めた。
私の恥骨にお兄ちゃんの下腹がくっつく。
「全部入ったよ、まゆ」
信じられない圧迫感だった。
入口がヒリヒリと痛い。
けれど、先ほど指で弄られた部分にもっと太いものが当たり、じんわりと気持ち良さも感じられた。
私の眉が寄せられているのに気付いたのか、お兄ちゃんはあやすように私の頭を撫でた。
「大丈夫だよ、すぐに気持ち良くなるからね」
そういうとお兄ちゃんは私のクリを指で弄り出した。
途端に私は力が入らなくなる。
「んっ、ん…、」
私の力が抜けたタイミングでお兄ちゃんはゆっくりと腰を前後し始めた。
どうしよう、私…初めてなのに、感じてる…。
入口はやっぱり広げられてヒリヒリするけれど、奥の方に当たる度、どうしようもない快感が頭をぼうっとさせる。
段々とお兄ちゃんの腰の動きが大きくなって、その分、奥を突かれる力も強くなっていく。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
お兄ちゃんが動く度に抑えきれない声が喉から漏れる。
鼻にかかったような甘ったるい声。
「まゆ、気持ち良いの?」
動きを止めずにお兄ちゃんが聞いてくる。
私は答えない。答えられない。
「気持ち良くないなら、声なんて出ないよね?」
お兄ちゃんは私の足首を捕まえて、抱える。
私は胸に太ももをくっつけるような格好になった。
「ぅあっ!あっ!あっ!あっ!」
角度が変わって、より奥に当たる…っ!もう我慢できない!
「お兄ちゃん…っ!きもち、いい、よお…っ!」
私は目の端に涙を浮かべながら目を開き、お兄ちゃんと目を合わせた。
「まゆ、可愛い」
お兄ちゃんは余裕なさそうに笑うと、それまで以上の早さで動きを早くする。
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
声がどんどん高く、大きくなり、悲鳴のようになっていく。
頭の中はもう真っ白だった。
「まゆ、イくよ」
耳元でお兄ちゃんの声がする。
私はこくこく、と頷いた。
お兄ちゃんは私の中から引き抜いて、お腹の上に精子をぶちまけた。
どろりとした白い液体が私のお腹を濡らした。
はあ、はあ、と荒い息づかいの中、私は気を失うように眠りに落ちた…。