再会-10
由佳は、にっこりと微笑んだ。由佳は、あえて今日の出来事を、拓也に話さなかった。話せば、拓也が混乱するだけだ。拓也は、少し安堵の表情を浮かべた。
「由佳ちゃん、本当にごめんっ!こんなヒドイことしちゃって..。実は、由佳ちゃんが、お風呂に入った時に、残った日本酒を一気飲みして...、酔っ払って、それから記憶がないんだ。」
「そうだったんだ。」
由佳は、拓也がそう思っているなら、そうしておこうと考えていた。拓也には悪いが、それが一番いいと、由佳は思っていた。拓也のぺ○スは、反り返るほど勃起していた。バケモノから開放された拓也のぺ○スは、人間並のサイズに戻っている。SEXが終わったばかりなのに、拓也が勃起しているのも、当然だった。拓也の肉体を通して、由佳は徹とSEXしたが、拓也の意識というか精神は、由佳とは、まだ肉体を交わした関係になっていない。拓也からしてみれば、長い間待ち続け、その姿を想像してオナニーまでしていた、由佳の美しい身体が、目の前にある。しかも、その由佳に対し、自分はぺ○スを露出し、勃起させている。拓也は、由佳が自分の硬くなったぺ○スを見ているということだけで、ドキドキし、興奮が高まった。しかも、目の前の由佳は、セーラー服姿で、上着が豊かなバストの上までまくれ上がり、カップの無いブラによって、乳房が前に突き出している。そして、小さなピンク色の乳首が、ぷっくりといやらしく、盛り上がっている。スカートは脱ぎ捨てられ、ヒ
モだけで出来たパンティが現わになっている。唯一、隠れているのは、由佳のマ○毛だけで、それでさえ、小さな布から、はみ出している。尻には、いやらしく、Tバックの細いYの字が浮かび上がり、細いヒモがマ○コにくい込んでいる。
「由佳ちゃん、いつも、こんなバンティ履いてるの?俺、由佳ちゃんのHな格好が好きだよ!これからも、履いてきてねっ!それと...今度はレースクイーンもいいかな?」
「えっ!拓也くんじゃ...」
由佳は、この服を拓也が用意したと思っていたが、どうやら、バケモノ達の仕業らしい。由佳は急に、自分の格好が恥ずかしくなったが、どうやら自分で用意したことになってしまったようだ。
「今日だけのサービスって、約束でしょ!」
由佳は、拓也の記憶が無かったことを利用して、苦し紛れの言い訳をした。
「じぁ、由佳ちゃん、もう1回しよっ!」
「また今度!」
由佳は、拓也に悪いと思ったが、これ以上、SEXを受け入れると、身体が壊れてしまいそうだった。由佳は、シャワーを浴びるため、浴室に向かった。
あれから1ヵ月が経過した。由佳は、妊娠した。由佳は、お腹の子供を産もうと、決断していた。拓也には、少し悪い気がするが、あの日、拓也の肉体と交わって、この子を宿したことは事実である。由佳と拓也は、半年後に結婚した。
更に、あの日から、10ヵ月が経過した。由佳は、産婦人科にいて、腕に小さな赤ちゃんを抱いている。「お待たせー」
由佳は、拓也とお互いの両親が待つ部屋のドアを開けた。
「由佳ちゃん、がんばったね!まあ、ちっちゃい。」皆が、由佳の抱いた赤ちゃんを覗き込む。
「パパでちゅよー」
拓也が、赤ちゃんのほっぺを、指でつつく。
「由佳、そういえば、名前そろそろ決めないとなー」拓也が、由佳に切り出した。
「ねぇ、拓也。名前、私が決めていい?」
「あぁ。何にするか決めたのかい?」
「徹ってどうかしら?」
「とおる?今までの候補に無かった名前だね」
「うん。この子の顔を見て、何となく感じたの!」
「そっか!じゃあ、この子は徹だ。徹ちゃん、パパでちゅよー!」
由佳は、産まれてきた子供の顔を見て、亡くなった徹にそっくりだと思った。その時、この子の名前を徹にしようと決めていた。
(徹、ありがとう。私、もう、寂しくないよ。いつまでも、私達を見守っていてね!)
(そして、新しく産まれた徹ちゃん。これから、よろしくね!いっぱい、いっぱい、ママとデートしようねっ!)
由佳は、赤ちゃんの唇にキスをした。
(徹ちゃんのファーストキスいただきっ!)
由佳は、赤ちゃんを抱いて、窓際へ向かった。冬の渇いた青空が、広がっている。
(徹、見える?私、この子がいるから、もう寂しくないよ!)
由佳は、窓越に、空に向けて、赤ちゃんを抱っこした。
(徹、ほんとにありがとう。)