不可抗力だもんね-2
特注の遮光カーテンにより、見事なまでに日の光が遮られた美咲さんの部屋。
まるで暗室のようなその部屋に、僕の体は勢いよく投げ込まれたかと思うと、
ドアを閉め、後ろ手で鍵をかけては、捕獲した獲物に襲いかかる肉食獣よろしく、
美咲さんは舌なめずりをしながらゆっくりと胸のボタンをはだけはじめた。
「ちょ………… み、美咲さんっ」
「やん、そんな他人行儀な………… 美咲でいいわよ?」
「そ、そうじゃなくて………… どうしたんですか急に…………」
「どうしたって? もうっ 朝、約束したじゃない?」
そう言いながら美咲さんは僕の首へと両手を廻すと、
足を絡めその身を密着させては、耳たぶを軽く甘噛みしはじめた。
「み、美咲さっ………… んっ」
「あは、そんなに緊張しなくてもいいじゃん」
「き、緊張っていうか………… 戸惑ってるというか…………」
「そんなに堅くならないの………… ってあら? ここはもうこんなに♪」
僕の体の変化をいち早く察知した様子の美咲さんは、
そっと右手を僕の下半身へと滑らせたかと思うと、
見事なまでの慣れた手つきで、優しくそれを揉みほぐしはじめた。
「あっ…… ちょっと………… んっ…………」
「まだ完全じゃないのに相変わらずおっきいのね…………」
「お、大きいって…………」
「あら、気づいてなかったの? 和也のコレは私の知る限りでもかなり…………
もしかすると一番じゃないかと思うくらいに立派だよ♪」
うっとりとした表情でそんな事を呟きながら、
艶めかしいまでの指の動きが僕の興奮を激しく掻き立てる。
「あんっ…… どんどん堅くなってく…………」
「だ、駄目ですってホントに…………」
「いいじゃない? 少しくらい私にも味わわせてくれたって…………」
「味わうだなんて………… そもそもそれは僕の役割の範疇じゃ…………」
そう言いながらも僕の体は、すっかり美咲さんの手の動きに翻弄されており、
自分でもはっきりとわかるくらいに、見事なまでに堅く反り上がってしまっていた。
「ま、この寮じゃ性交渉は禁止だからね。だから私なりに色々考えてみたの…………」
「い、色々って…………?」
「あは、決まってるじゃない?
どうすれば和也のコレをもっと感じられるのかって事をよ?」
「ぼ、僕のを………… んっ………… 感じるっていったい…………」
僕がそう問い返すも、美咲さんはそれっきり言葉を返す事は無く、
少しずつ荒い息を吐きながら、何度も僕のそれを激しく扱き続けていた。