『SWING UP!!』第14話-9
「ここを、こりこりすると……」
「んんっ!」
「フフ。真っ赤な“貝の身”が、プルプルするんですよ……」
「や、いやぁ……」
「それでね、この中に指を挿れると……」
「あ、あぅんっ!」
「今度はこっちの“とんがり”が、ぴくぴくするんです……」
「い、いやぁ……」
指と言葉に責められて、葵の羞恥は最高潮であった。顔から手が離せず、誠治の顔も凝視できない。
「中も、熱くなってますね……それに、ヌルヌルだ……」
二本の指が、第二関節まで埋まっている。その先に感じる葵の胎内は、興奮がそのまま高い温度となり、じっとりと潤む感触となって、誠治の指を包んでいた。
「僕の指に食いついて、奥まで飲み込もうとしてますよ……」
「い、いわないで……いわないでぇ……」
指とは言え、愛する誠治を胎内に迎え入れた葵の身体の反応は、とても正直だった。もっと奥深くまで突き入れて、刺激を与えて欲しいと、催促をしているのである。
「あっ、あっ、せ、せいじ、さんっ……ああぁっ!」
誠治の指が、回転を始めた。潤み緩んでいる葵の膣内を、指によって慰め始めたのだ。
くちゅくちゅっ、ぬちゅぬちゅぬちゅっ…
「あ、い、いやっ、お、おとが、音がはずかしぃっ……!」
「僕の指に、感じてくれている証拠です。だから、恥ずかしがらないで、いいんです」
「で、でもっ、あ、あっ、イ、いやぁっ、あぅ、あっ、んんあっ!」
葵の恥じらいを吹き飛ばそうと、誠治は指をさらに強く蠢かす。自分の陰茎を突き刺しているイメージのままに、葵の膣内を蹂躙する。
「いつも、この“襞”で、僕を愛してくれるのですね……」
「ん、んぅっ、あ、あぅんっ……!」
誠治の指先には、無数の“襞”の感触がある。
「ああ、すごい……女の人の身体は、本当に、すごい……」
「あ、ああっ、な、なかを、か、かきまわさないでっ、あ、あンっ……!」
「“襞”も、ひとつひとつが、動いてる……気持ちが、いいわけです……」
敏感になり、固くなった陰茎をずっぽりと中に収めて、その全身を慰撫してくれる膣内の“襞”…。それは、男の身体にはないもので、それだけに、その存在を指先で感じることは、神秘に触れることにもなって、誠治をことのほか昂ぶらせた。
(ん……?)
やがてふと、“襞”の中に隠れるようにしていた、固いしこりのようなものを指先で探り当てた。
(おお、これはもしや……)
性感帯が開発されると、膣内上部の一部に表れるという“G”と呼ばれる地点であろう。葵の中にも、それが芽生えて、成長していたのだ。
ぐりっ…
「ひっ、ひぃっ!」
その部分に指を当て、抉るように擦ると、案の定、葵の嬌声と身もだえが、一段高いレベルで発せられた。
「せ、せいじ、さん、そこ、へ、へんですっ……!」
“G”を嬲られるのは、初めてのことだ。高校のときから、自慰をあまりしていなかった葵だったので、“G”が成長を始めたのは、誠治と濃密な夜の生活を送るようになってからだといえる。…かつて、“別の男子”と触れ合ったときは、そこまで性に夢中になることはなかった。
ぐりっ、ぐりっ、ぐりっ…
「あっ、ヒッ、ひいッ、へ、へんっ、へんに、なるのぉおおぉぉっ!!」
腰が浮きあがって、葵の太股がぶるぶると震える。初めて味わう“G”の衝撃に、耐えかねているらしい。
「すごい反応ですね……」
「あ、やっ、ああっ、そこ、だめっ、あっ、ああっ!」
「ここはね、葵くん。“Gスポット”といいまして、いわゆる“尿道海綿体”のことなのですが、“クリ×リス”と同じ組織なので、とても気持ちがよくなれる場所なのですよ」
「そんな、あっ、のぁっ、あうっ、ひぃっ!」
ぐりぐりっ、ぐりっ、ぐりぐりぐりっ…
「ひぃっ、ひぃいぃっ、あひいぃぃっ!」
「ね、気持ちいいでしょう?」
「し、しりませっ、あ、あぅんっ、ひあっ、ひいっ、んひいいぃいぃぃっ!!」
膣内を潤す蜜の濃度がさらに上がり、誠治の手を伝って、糸を引いて、お尻の下にある開帳されたままの“おむつ”に、とろとろと垂れ落ちていった。