『SWING UP!!』第14話-3
「………」
ちゅぱぁ…
「ンッ……も、もう、いいの……?」
乳が出ないことをようやく諦めたのか、大和の唇が桜子の乳首から離れた。桜子の乳首とその周辺は、左右ともに、大和の強烈な吸い付きを浴びたため、うっすら赤みが差している。
「………」
乳首への刺激がなくなると、“母性愛”もいくらか鎮まり、今度は、たっぷりと責められた乳首から端を発して全身を駆け巡っている“快楽愛”が、ふつふつと燃え滾ってきた。
「あ、あの、大和……」
特に熱いのは、太股の奥だ。“母性の源”というべき子宮から湧き上る熱気が、そのまま、粘度のある淫蜜と化して、桜子の“入口”をじっとりと濡らしている。
たまらなくなったように、太股を、大和のそれに絡み付ける。そして、熱くなっている部分を主張するように、大和の引き締まった太股に、それを擦りつけた。
「は、はしたなくて、ごめん……でも、もう、がまん、できないの……」
やっていることはまるで、発情した雌猫のマーキング行為だ。大和におっぱいを吸われて、“母”になった自分を空想しながら、“女”としての情念もしっかりと燃やしていたことに、桜子は恥じ入っているようでもあった。
「大和が、欲しい……愛して、欲しいよ……」
「ああ……」
求められれば、いくらでも、それに応えたい。大和はその意思を伝えるかのように、桜子の胸に甘えていた格好だったその身を起こして、腰に持つ“伝家の宝刀”を、桜子の眼前に突きつけた。
「あ、ああ……すごい……」
それは既に、見事に反りあがって硬直しており、はちきれんばかりの大和の興奮を、余すところなく映し出していた。
(そのまま、欲しい、けど……)
うっとりと、その先端を見つめている桜子だが、いつも枕元に用意しているスキンの箱に手を伸ばす。今日は、かなり“危ない日”だと、計算では分かっているので、避妊は絶対に必要だ。
「被せる、ね……」
「……頼むよ」
ぴり、と、袋を破ってゴムを取り出し、それを優しく、大和の“宝刀”に被せていく。
「ん、む……」
桜子の手の動きに反応して、大和の“宝刀”が脈動しながら熱を発していた。
「大和の、熱いね……」
「桜子の手も、な……」
互いにその熱を感じながら、ゴムを根元まで下ろしていく。
「はい、できた、よ……」
「ありがとう」
「あっ……!」
ゴムの装着が終了したと同時に、大和は桜子の膝裏に両手を廻して、それを一気に押し上げていた。
「あ、あっ……みえちゃうよっ……」
濡れている部分が、大和の眼前に顕にされて、桜子は恥じらいに悶える。
「ああ、見えているよ……桜子の、ヌルヌルになってる、いやらしい“マ×コ”が、ね……」
「や、やぁっ……恥ずかしいよ……」
大和に卑猥な言葉を投げかけられて、桜子の頬が紅くなった。
「入れる、よ……」
「うん……きて……ンッ……んぅっ!」
見られているヌルヌルのいやらしい“マ×コ”に、熱い感触が生まれる。大和の“宝刀”の先端が、押し当てられたのだ。
入ってくる、と、桜子が思った、その刹那であった。
ずぬるっ…
「ひあうんっ!!」
一気に、奥までその“宝刀”が突き込まれた。大和の“宝刀”によって馴らされた“肉鞘”なので、その形を丸ごと包み込むような、快楽の圧迫を胎内に浴びせかけられていた。
「入ってる……大和ので、いっぱい、だよぉ……」
「ああ……桜子の中……いつ、入っても、気持ちがいい……」
「あたしも……大和の……気持ち、いいよ……」
繋がったまま、最初はあまり動かずに、自然の脈動と熱気をじっくりと堪能する。昨夜こそは、粘膜を激しく擦り付けあう行為に没頭し熱中したが、起き抜けの一回目である今回は、まずは穏やかな繋がりで、愛を確かめ合う二人であった。
「動く、よ……」
「うん……動いて……」
とはいえ、やはり動かずにはいられない。絡みつくお互いの快楽をより愉しむためには、粘膜の擦り合いはやはり、重要なファクターなのである。
ず…
「ん……」
ぐちゅっ…
「はぁぅっ……!」
ず…
「んぁ……」
ぐ、ちゅるっ…
「んふぅっ……!」
緩やかに、深く、そして、ゆっくりと、大和の“宝刀”が胎内を行き来する。その律動を感じるだけでも、桜子の中で渦を巻く官能の炎は、その燃焼をいや増して、“女の悦び”に夢中にさせていった。