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レディー・キラー
【二次創作 官能小説】

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本文-3

 實松クンは、今度はさすがにお姫様抱っこで運んではくれなかった。残念。ちょっとは期待してたのに。でも、その代わりに肩を抱えてくれている彼のわき腹に胸を押し当ててちょっと困らせてみる。
「礼子さん、そんなに寄りかかっちゃ…」
 歩きにくいのは百も承知よ。「ひょっとして勃っちゃったの?」と聞かないだけ自制していると思って欲しい。
 自室の玄関に到着する。ハンドバッグから鍵を取り出して、實松クンに開けてもらった。
「いたたたた…」
 ハイヒールを脱ごうと曲げた膝に激痛が走る。暗がりでよく見えなかったけど、 ヌードベージュのストッキングが破けていて、打ちつけたところが少し青くなっていた。
「あーもう、大丈夫ですか。やっぱり病院に行ったほうが…」
 傷の具合を確かめようと、實松クンが私の前に跪く。まるで女王様の前に傅く下僕のようで、なんだか気分が良い。
「傷はないかな…。ボディファンデか、ストッキングで隠せるといいけど…」
 そういう實松クンの顔はすっかりプロデューサーの時のもの。でも、悪いけど私、そういう気分じゃないの。
「脱がせて」
 ハイヒールのつま先を、實松クンの鼻の前に差し出す。私の思惑など知る由もない實松クンは、大人しく従った。
「こっちも…」
 もう片方の足を刺し出す振りをして、片膝でバランスを取っている實松クンの胸元を足の甲で押した。
「礼子さん、何を…」
 尻餅をついて目を丸くする實松クンに言い放つ。
「おだまり!」
 ビクっと實松クンの体が震える。良い反応ね。さすがは体育会系、躾が行き届いてるわ。
「ふうん、お口は従順ね。でも、こっちはどうかしら」
 ヒールを履いたままの足を、實松クンの股間に押し付ける。さっきからずっと気付いてないフリをしていたけど、ここを硬くしてるのは知ってたんだから。
「あの、ちょっと!」
「いいのかしら、プロデューサーがこんなにしてて…」
 つま先で實松クンの股間をまさぐった。靴底越しでも十分にわかる。ご立派。
「いや…その、マズいっす、これ…」
 よほど余裕が無くなったのか、實松クンが敬語を崩して狼狽してみせる。どう料理してあげようかしら。
「いつから硬くしてたの?」
「いえ、その…。そんな…」
「言いなさい!」
 股間に押し当てたハイヒールに力をこめると「ああっ!」と甲高い實松クンの悲鳴が玄関に響いた。
「エ、エレベーターで礼子さんの胸が当たって…」
「私の胸に欲情したのね?それから?」
「あ、脚の傷を確かめる時にも反応してました…」
「フフ、いけない子…」
 ハイヒールの底で實松クンのモノを擦り上げ続けた。敏感なところに触れると「あっ!」と反応するのが可愛いすぎてやめられない。
「もう、ヤバいっす、それ以上…」
 駄目よ、ここまできてやめるなんてあり得ないじゃない。
 容赦なく擦りあげるスピードを上げると、ビクビクッとした反応がハイヒールに伝わってきた。
「ああーっ!」
 絶叫と共に實松クンの頭が天井を仰ぐ。放心状態で半開きになったまま喘ぐ唇に口付けし、次の命令を伝えた。
「バスルームは廊下の右のドアよ。自分で奇麗にしてから、リビングまでいらっしゃい」


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