再会-2
ニンジン、玉ねぎ、じゃがいもを台所のテーブルの上に置き、じゃがいも・・
玉ねぎ・・ニンジン・・の順に皮を剥き切り始めた。
ニンジンの皮を剥こうと手にした時。
「今日はニンジンでイカせてやるよ。お前のお気に入りだったよな?」
過去の記憶が蘇ったのか、斉藤の言葉を思い出してしまった。
「キャ・・違う・・私はそんな女じゃ・・」
忘れようと首を振り、一気にニンジンを切り終える。
再び鼓動は高鳴り、自分の身体が熱くなっているのがわかる。
無意識に時計を見た。
浩二が帰宅するまで、まだ十分時間はあった。
美香は自分自身を収めるために、切り終えた野菜を冷蔵庫にしまい、2階にある寝室へと向かった。
「身体が・・・熱い・・・あいつに会った・・・から?」
立ったまま、おそるおそる右手を下半身の中心へと向かわせていく。
パンティの中に手を入れ秘部の様子を確認しようと指を中に入れた。
クチュ・・
「あんっ・・やだ・・こんなに熱くなってる・・何もされてないのに・・」
戸惑いながらもこのままでは収まりが利かない美香は指を奥まで入れてかき回した。
「んんっ・・ダメ・・」
そのままベッドに倒れこむように横になり左手でEカップの胸を揉み、乳首を摘まんでいく。
右手は指を2本入れて先ほどよりさらに熱く濡れた秘奥を激しく掻きまわし始めた。
クチュクチュ・・クチュクチュ・・
「はぁはぁ・・いや・・気持ちいい・・」
一度火が点いた身体はもう止められず、着ていた服を脱ぎ下着も剥ぎとると、
腰を浮かせ右手で秘奥や秘豆を刺激する。
浩二の事を思いながら、腰を振り・・絶頂へと向かっていく。
が、指だけでは今日は物足りなかった。
もっと太い物が欲しかった・・
ゆらゆらと立ちあがると、美香はクローゼットを開き奥にある引き出しを開いた。
ずっと隠していたバイブを取り出した。
斉藤のモノとほぼ同サイズの太くて長いバイブ。
これだけは捨てようにも、何故か捨てる事ができなかった。
スイッチを入れてみた・・が、さすがに電池が切れていて動く事はない。
それでも美香はバイブを握りしめ、ベッドへと向かうと、目を閉じ
そのバイブを咥えた。
「んっ、んっ、じゅぷ・・じゅぷ・・はぁ・・はぁ・・」
愛する浩二の肉棒を思い描き、口から離すとおもむろに四つん這いになり、
お尻を突き出し器用にバイブを秘部へと挿入していく。
にゅぷ・・
愛液が溢れ卑猥な音を立てながらバイブがゆっくりと中へと入っていく。
「はぁん・・くる・・おっきい・・」
ゆっくりと、しかし確実にバイブは美香の中へと消えていっている。
「んんんっ・・奥まで・・きて・・る」
手でしっかりと根元を掴み、徐々にバイブを出し入れいていく・・
じゅぷ・・にゅぷ・・くちゅ・・じゅぷ・・
出し入れする度に愛液が押し出されるように溢れ出し、垂れていく。
決して浩二では味わえない快感を満たしていた。
「あぁぁん・・浩二・・もっと。もっと激しく突いて・・」
まるで斉藤の存在を消すかのように必死に浩二の名前を呼び美香は激しく手を動かした。
「あんっ。あんっ。はぁ・・はぁ・・浩二・・イッちゃう・・ねぇ・・イキそう」
絶頂が近づくにつれ、さらにバイブを激しく出し入れしていく。
「んあんっ。もう・・ダメ・・イク。イク・・イッちゃうぅぅ・・あぁぁぁぁ」
ピクッピクッ・・と、身体が跳ねたかと思うとバイブを抜きうつ伏せのまま
息を乱していた。
「はぁ・・はぁ・・こんなに激しくイッたの久しぶり・・やっぱり・・あいつのせい?」
絶頂を迎え少し冷静になった頭で考えてみた。
浩二を思いながらも、頭の片隅では斉藤がいた。
浩二に突かれてる事を思いながらも・・本当は斉藤の肉棒を思い出していた。
もしこのまま会わなければ、また昨日までの自分に戻れるだろう。
少しスッキリした身体を起こし、自分の愛液でベトベトになったバイブと股間をティッシュで拭きとり、バイブを元の場所に戻すと、着ていた下着、衣服を身に着け食事の用意をする為、1階へと降りていった。
12畳のリビングには食欲をそそるカレーの匂いが広がっていた。
コトコトと弱火でカレーを煮込み、愛する主人の帰りを待っていた。
ピンポーン・・
「あ、はーい」
午後7時。いつもの時間にインターフォンが鳴り、玄関まで出迎える。
「ただいま。おっ、今日はカレーか。いい匂いだね」
カレーの匂いをいっぱい吸い込み、嬉しそうな顔で出迎えた美香にほほ笑む。
「おかえりなさい。そうよ。今日は浩二の好きなカレーにしたの」
「もうおなかペコペコだよ。手、洗ってくるね」
浩二は先ほど美香が自慰に浸っていた、2階の寝室に行きスーツをハンガーに掛け、ネクタイを外し、シャツとズボンを脱ぎ、ラフな部屋着に着替えた。
まさか自分の妻がバイブでオナニーをして欲求を満たしていた事など想像もせず、
1階にある洗面所で顔と手を洗った。
「はぁ、すっきりした」
リビングに行くと、テーブルにはビアグラスとカレーが用意されていた。
「うわっ、美味そう・・」
「そうでしょ?早く座って・・食べよ」
向い合わせに座ると、お互いのグラスにビールを注ぎ、乾杯をした。
カチン・・
グラスを重ねそのまま乾いた喉を潤した。
「ごく・・ごく・・あぁぁ、うまい。やっぱり仕事の後のビールは最高だよな。
いっただきまーす」
口いっぱいにカレーを頬張る。
浩二が美味しそうに食べる姿を見るのが美香は好きだった。
「あぁ、美味い。やっぱり美香のカレーは1番だよ」
「ホントに?まだいっぱいあるから食べてね」
二人は幸せそうに笑顔で会話をしながら食事を楽しんでいた。