『SWING UP!!』第13話-1
第13話
「SPOTLIHGT swtich “R” 〜閑話・其の二〜」
「おはよう、清子」
「あ、まーちゃん、起きたんか?」
八年ぶりの再会から、ヨリを戻して、熱く淫らな夜を過ごした、岡崎と清子である。
「おはようさん」
昨晩は、すっかり腰が立たなくなったはずの清子だったが、朝になるとそれは回復したようで、キッチンを前に朝食の用意をしている様子だった。
「もうちょっと、待っててな。いま、ハムエッグができるとこや」
キッチンから、フライパンで目玉焼きを作る、水蒸気のはじける音が聞こえてきた。その音に、言い様のない幸福を感じる。
「まーちゃん、コーヒーでもいれよか?」
「ああ、そうだな…」
起き抜けのため思考がぼんやりした状態で、Tシャツにトランクスという格好のまま、リビングからキッチンに顔を出した岡崎だったが…。
「!?」
清子の姿を見るや、残っていた眠気がすっかり吹き飛んだ。
「お、おまえ、そ、それは……!」
外食や惣菜で済ませることは多いが、自炊もそれとなくしている岡崎なので、キッチンに立つためのエプロンは用意している。
いつでもすぐに身に着けられるように、台所の専用ハンガーにかけていたネービーブルーのそれを、清子は、料理をするために身に纏ったのだろう。
それは、いい。だが、しかし、である。
「うふふーん。“男のロマン”なんやろ? この、カッコは」
エプロン以外は、その下に何も身に着けていなかった。スポーツで鍛えた、肉付きが良くそれでいてとても締まりのいいお尻が、エプロンでは当然隠れないので、“丸見え”になっている。
(は、だ、か、エプロン……だ、とぉっ……!)
…そう。
世の男どもが、妄想し、そして、憧れてきた“裸エプロン”…。
まさに、今、岡崎の目の前に居るのは、その“裸エプロン”の姿で朝食作りに励む、愛しの清子なのである。
「うわっ、まーちゃん。鼻の下、すごなっとるで」
伸びきったそれを見て、清子が悪戯っぽく笑う。
「………」
見慣れた八重歯が、とてもチャーミングで、眠気が千里先に吹っ飛んだ岡崎は、昨晩あれだけ燃焼したはずの欲情を、一気に充填させていった。
「さて、火ぃ止めて……って、ま、まーちゃん!?」
ハムエッグが出来上がったので、コンロの火を止めるために、振り向いて無防備になった清子の背中…。
「………」
岡崎は、その脇から諸手を差し込んで、そのまま、ふくよかで柔らかな清子の乳房を、揉みしだき始めた。
「あっ、あっ、ま、まーちゃんっ……」
火は既に止めていたし、包丁も今は手にしていない。期待したとおりの岡崎の反応を、清子は、悦んでいるようにも見える。
「きのう、あんだけしたのに……朝から、また、こんなっ……まーちゃん、エロエロやなぁ……」
「無理だ! というか、お前も、そのつもりだったろう!?」
でなければ、“裸エプロン”などという、煩悩に対してウルトラ・クリティカルな悩殺コスチュームに身を包むはずがない。
「そんな格好で、誘いをかけてきたんだからな……」
むにゅむにゅむにゅっ…
「ンあっ、あっ、んっ、んふっ!」
「覚悟、しろよ」
と、いうわけで、遠慮なく、容赦なく、清子の乳房を揉みまくる岡崎であった。
「お、おしりに、まーちゃんの、かたいの、あたっとるよっ」
「あててるんだ。お前の、丸出しの尻に、な」
盛り上がっている部分を、むき出しになっている清子の臀部におしあてて、その柔らかさを、トランクス越しに存分に堪能する。
「あっ、んんっ、ま、まーちゃん、んっ、あぅんっ」
胸を揉まれて、お尻に固いものを押し当てられて、背中を反らせて悶える清子…。朝っぱらから、全くもってお盛んな二人である。