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夢〜0日目〜
【アクション その他小説】

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夢〜もう一つの0日目〜-1

夢……
それは眠っている時に唯一見ることができ、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴う一連の観念や心像のことである。
この話は夢を元に書いた小説である。

オレの名は佐藤 晃人(さとう あきと)疾風と同じ清澄学園高等部に通っている。
この前の日曜日に変な夢を見た。気持ち悪い夢だったので、覚えていた。

0日目(8月30日)
いつのまにかSLに乗っていた。
座席一つ一つに同じクラスの友人達が乗っているが、どこを探しても疾風の姿は無い。
SLがぶおおお、という風を切る音をたてると友人達も騒ぎ始めた。
ここは何処なんだ?などという声が聞こえる。
突然「静まれ!」と誰のでもない声が聞こえた。
脳に直接声をかけられた感じがする。
『夢と現実の狭間へようこそ。これから皆さんに殺し合いをしてもらうよ。』
こんな事を言われた瞬間、オレの頭のなにかが弾けた。
いつのまにか持っていた日本刀で近くに居た友人達を斬りつける。
ざくっ、ざくっと肉を断ちさらには骨を断つ。
しかし、唯一苦戦したのは剣マニアの大久保 淳(おおくぼ あつし)だった。大久保も日本刀を持っており、かなりの接戦だったからだ。
「ふんっ。お前も剣か!!だが、俺にかなうはずが無いさ!!」
刃同士が鎬を削り合う。
「オレは、負けないっ!!」
相手の日本刀を弾き、斬り付けた。
大久保の身体からは血が滴るが、倒れる気配が無い。血が滴る所を右手で抑え、左手でなお日本刀で晃人を斬りつけようとする。
だが、2,3歩歩いた所で力尽き、その場に倒れてしまった。
その後、気付いた時には周りには誰も居なく、ただ屍しかなかった。
日本刀からは血が滴り、今のSLは修羅場と化している。
無意識のうちに、笑っている。頬に付いていた血を舐めた。
(……意外とうまいもんだな。)
そう考えていると、どこからともなく人影が出てきた。

よくみるとその人影は、友人の疾風の姿だった。
疾風は銃を持ちながら考えている。
深呼吸をし、周りを見てまた考えている。
「よう、疾風。やっと、ここに来たのか。」
疾風はバッと後ろを向き、安堵感と恐怖が顔に入り混じっていた。
「なんだ。晃人か。ところで、ここは何処なんだ?どういうことになっているんだ?」
「こいつらはオレが殺した。」
にやあ、と笑う。
「どうしてっ!!」
「こう言う事なんだよっ!!」
日本刀を疾風に向かって、突き刺す。
疾風は咄嗟に持っていた銃を盾にした。
疾風の行動に少しびっくりしたが、こういう奴なんだと思いなおし表情を直す。「やるじゃないか。少しビックリしたぜ。」
疾風に掛かって来いよという意味を込めて、殺気を放つ。
「どうしてなんだよ!!」「お前にわかるか?血に染まっていく友達を見ていく様を。人を殺す事に目覚めってしまった事を。」
「わからない。わからないよ!!」
オレは笑いつづける。
「だろうな。残念だな。オレは今からお前を殺す。お前は抵抗しろよ。ただ、殺すのはつまらないからな。」
同じように突き刺す。逃げると思ったいるので、同じ戦法でいったのだ。
疾風は左に逃げ、考えている。
「おい、疾風!躊躇していると、お前が死ぬぞ。良いんだな?」
そう叫ぶと、疾風は顔を上げた。決意したようだ。
「ふん。ようやく覚悟を決めたか。こうでなきゃ!行くぞ!!」
疾風からは銃の弾が来る。カランと疾風のすぐ下に空薬莢が落ちた。
銃の弾を全部はじき、日本刀を地面に突き刺す。
そこから衝撃波が出て、大久保や他の友人達を巻き込みながら疾風に襲いかかった。
だが、疾風はすべてをかわし、オレの両手、両足を狙って撃つ。


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