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熱いバトル・トーキング
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スタジオにて-9

「あ、あるわよ」
「じゃあ、先程の話とは矛盾していないかな」
「何の話かしら?」

「ほら、結婚の前に純血を守るととか言うおばさんの言葉さ」

 若者は勝ち誇ったようにその女をじっと見つめた。
 その女は下を向いて黙ってしまった。

 どうやら問答は、若者の方に軍配が上がったようである。
 二人のやりとりを見ていて、やっと信一郎は重い腰をあげた。

「お二人のやり取りを聞いといて、なかなか面白いですねぇ、
この性やセックスに関することはプライベートなことではありますが、
しかし、人々が持つ究極のテーマではないでしょうか、

 少しこの点について掘り下げていきましょう、どうでしょうか皆さん?」
と、信一郎は他の参加者の顔をぐるりと見渡しながら言った。

 皆は信一郎の提案に暗黙の了解をしたようで、黙って頷いた。

「それでは、皆さんこれに対しては依存が無いようですので、
この議論を続けましょう、
これに関して次の方は、二十代の女性の方でしたね」

 信一郎に指摘されて次の女性が立ち上がった。
 彼女はぽっちゃりとしたOL風の女性だった。

「はい、私ですね、私は二十六歳で彩香といいます、
私も女性ですからこういうことについてはあまり言えないのですが、
そう言ってられないので私の考えている事を述べてみます」

「ありがとうございます、彩香さん、
ではあなたが考えている性とセックスについて教えてください、
どんなことでも結構ですよ、

 この座談会は普段話し合いないようなことを
ズバズバと言う特別のトーキングの場ですからね、ではどうぞ」

「はい、私は彩香といいます、ここで性についてですが、
性は神様から授かった命を全うするために、
人間の個性のため為につけられたものであると思っています。

 そしてセックスは神様が人間の為に
生殖とは別に、快楽と言う素晴らしいものを与えてくれました、

 それを美味しく味わうか、
罪悪として捕らえるのは
その人自身の考え方によるものだと私は思います」



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