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熱いバトル・トーキング
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スタジオにて-10

「なるほど、それは奥が深いですね、
どなたか、この彩香さんに聞いてみたい人はいませんか?」

 すると彼女から少し離れたところに座っていた中年の男性が手を挙げた。

「どうぞ、その男性の方、年齢とお名前をどうぞ」
「はい、四十七歳です、三郎と言います、バツイチですが」

 どこからか、クスクスと笑う声が聞こえてくる。
 その男性は少し髪の毛が薄くなっていて、穏やかな顔をしているが、
人間とは分からないもので、その本質は本人以外には誰も分からないのかもしれない。

「どうぞ、三郎さん」

「ありがとうございます、では彩香さん」
「はい、なんでしょう…三郎さん」

「では、あなたがお腹が空いている時に、
あなたの大好きなケーキが前に来たとします」

「はい」

 彩香という女は美しい顔をほんのりとピンク色に染めてじっとその男を見つめた。

「それからもうひとつ、あなたの大好きな彼がいたてして、
あなたは彼が欲しい、
彼に抱かれたいと思ったとき、どちらを選びますか?」

「それはケーキを選ぶか、彼を選ぶか、という二者選択のことですね」
「そうですね」





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