ファストフード・3-1
――ファストフード・3
「こんばんわー、アケミでーす!!」
げげっ。どうして選りにもよって、そんな名前なんだよ? オレは奇妙な偶然に少し怯んだ。けれども、アケミなんていうのはよくある名前の典型だし、と気を取り直した。
「とりあえずオープン記念なんで、いきなり失礼しまーす!!」
アメスクの制服っぽいショッキングピンクのチェック柄のミニスカートの裾をひらひらさせながら、アケミと名乗った女の娘は、オレのベルトの金具をカチャカチャいわせながら外してジーンズを両脚から引き抜いた。
あっけらかんとした勢いのまま、むさい色の下着まで素早く剥ぎ取ってしまうと、アケミは、簡易ベッドの縁に腰掛けたオレの股間にしゃがみ込んで、まだ縮こまったままのちんこをパクッと咥え込んだ。
「ぉうぁう(即尺)ぁーぃう(サービス)ぇうぅぅ!!」
口にモノを入れた状態でモゴモゴ喋っているから何を言ってるのかよく判らないけれど、ともかく、そういう類いのことなんだろうと見当をつけつつ、オレは、ちんこに受けたアケミの唇の滑らかな感触に、からだをビクンと震わせた。あっという間にちんこへ血が集まってきて、敏感になったアタマの部分にアケミがレロレロと舌を擦りつけていく。ぅああっ。
背骨を駆け上がってくる強烈な刺激に思わず呻き声を上げてしまう。ちんこを口に含みながら上目遣いにオレの表情を伺うアケミと視線を絡ませると、軽くウィンクを返してきた左目の少し下辺りと唇の右端に2ミリくらいのホクロがあった。
「お客さん、どこ責められると気持ちいいですか?」
自分の口の中でスッカリ大きくなってシッカリ芯が入ったちんこの根元を右手で起こしながらアケミはオレに尋ねる。美容院なんかで髪を洗ってもらう時にはいつも曖昧な返事しか出来ないオレも、ココぞとばかり貪欲にリクエストしてしまった。ウラスジを舐め上げて……。
「かしこまりましたー。んふふっ」
フクロを少し持ち上げてポジションを決めると、アケミは、反り返ったちんこの裏側に唾液を塗りつけ、潤ったサオの表面にユルユルと舌先を這わせていった。
じっと見上げてくるアケミの視線が心做しか熱っぽく感じる。コンパクトな丸顔に収まった少しタレ気味の両目が挑発するように瞬いて、興奮のボルテージがどんどん高まっていく。
見詰め返していた視線を下へ外すと、淡い色のピンクのブラに収まり切らないほど豊かな胸がアメスクの白いブラウスから零れ落ちていて、今度はこちらに目が釘づけになった。
「お客さん、おっぱいスキなんですかぁ? んふふっ」
うんうんうん! 好きだとも!! 既に、心の中を完全に読まれてしまっていた。