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悪戯〜いたずら〜
【コメディ 官能小説】

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ファストフード・2-1

――ファストフード・2


 やって来ました『マッド・アラカルト』。

「いらっしゃいませー!!」

 女子店員が明るい声で出迎えてくれた。赤いキャップと細い縦縞のシャツに、黄色のMマークが貼り付けてある。どーでもいいんだけど、頭文字はホントにMだから問題ないってことか?

「お持ち帰りですか? こちらでお召し上がりですか?」

 1つ上の階がプレイゾーンになってる筈だ。先輩に目配せして同意を得る。

「ここでお願いします」
「2名様、ご一緒ですかー?」
「いや、別々で」

 訊かれるってことは、希望すれば複数プレイも出来るってことなのか? 今日は初めてだし、先輩もオレと一緒じゃイヤだろうからフツウにしておこう。

「ご注文をお願いしまーす!!」

 先輩とオレと、それぞれ1枚づつ、ラミネートカードのメニューみたいな物を手渡された。見ると、サービスのコースと料金が、いくつか書いてある。サービス内容の説明はなかった。

「コレ、何だろうな?」
「……はぁ」
「あと、コレも」
「訊いてみましょうか?」

「あのさ、ちょっと質問していい?」
「どうぞ、何でもお伺い致しまーす!!」
「このハッピーセットって何?」
「お客様に、とってもシアワセを感じて戴けるサービスでーす!!」
『……』

(いや、そう言われても……)

「じゃぁ、サンキューセットってのは?」
「こちらはー、お客様への感謝の気持ちを、私どもが精一杯お伝えするサービスでーす!!」
『……』

「どうやら、体験してみないとわからんみたいだな」
「そうっスね」
「この下のヤツは何だろうな?」

「えーと、じゃぁ、スペシャルセットって何?」
「ご注文くださってのお楽しみでーす! 何たってスペシャルですからー!!」
『……』

 どうやら、前もって説明する気は一切ないらしい。まぁ、今日は半額サービスだから何の予備知識もなしに試してみるのもいいかもしれない。どのメニューもこちらから女の娘を選ぶことは出来なかったが、チェンジは利くようだし、ルックスは保証付きみたいなので、店に任せてしまっても構わないだろう。

「どうします?」
「半額だったよな?」
「じゃぁ、コレ行ってみますか?」

 先輩とオレは、二人とも、スペシャルセットを注文して数分待った。どうやら女の娘は各自部屋で待っているらしく、さっきカウンターで応対してくれた女子店員が案内してくれるようだ。先輩とオレは、その娘の後に続いてエレベータで上の階へ向かった。

♪ ダダッダッダッダー I'm loving it !!

――ファストフード・2


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