続・天狗屋物語(後編)-7
「…どう…感じるの…」
じわじわとナイフで局部のふくらみをなぞられ、少しずつパンティが刻まれていくだけで、ケ
イスケのあそこがふくらみ、覗き始めた亀頭の先端が微かに濡れ始めていた。
ケイスケって、もしかしたら正真正銘のマゾおかまかも…なんて、オレはふと思ってしまった。
裂かれて縮んだパンティの切れ端が、片方の白い太腿に絡みながら足元に落ちたとき、ケイス
ケの羞恥の部分が、澱んだ空気に晒されるのだった。
「あら、残念だわ…すでにあそこの毛もしっかり剃ってあって…せっかく私が剃ってあげよう
と思っていたのに…でも、かわいいおチンチンだわ…あのころとまったく変わっていないのね
…」と、おばさんがニンマリと笑みを浮かべる。
陰毛をきれいに剃り上げたケイスケの股間には、何か異質の肉塊のような可憐なチンチンが、
微かに勃起し、ぷるぷると震えている。男のものとしてはかなり小さめで、キュッと締まった
垂れ袋も男根も艶々した真珠のような色合いに染まり、下半身の白肌に溶け込むような瑞々し
い肉皮で包まれていた。
いくらオカマでも、性欲でチンチン勃起させてオナニーくらいするだろうけど、ケイスケのチ
ンチンは、逆に磨かれているように少しも色褪せることなく、光沢のある薄桃色の鳥肉のよう
にしとやかだったのだ。ケイスケのチンチンが男のものとはまったく別物のように思えてくる。
「私をコケにしたお礼に、ケイスケさんのおチンチンを十分かわいがってあげるわね…しっか
り起たせておくのよ…」と、ニヤリと笑いながらおばさんは、ヒクヒク震えるケイスケのチン
チンをイヤらしく指でつまみあげる…。
まさか…ほんとうかよ…
ハルミおばさんが、バスケットから取り出したペットの蛇を手にしている。彼女がペットの蛇
でどんなことをしようとしているのか…オレは想像するだけで鳥肌がたってくる。
ぬるぬるとした粘っこい鱗身で包まれた黄緑色の小さな蛇が、おばさんの手に絡まり、細い
胴体をよじるように頭をもたげている。極細の蛇だが、鎌首だけはやや大きく、粘っこい目つ
きはハルミおばさんにそっくりなのだ。
いきなり目の前に蛇の頭を突きつけられ、ケイスケは、頭が混乱したようにぶるぶるとボール
ギャグを咥えた唇を小刻みに震わせ、真っ赤に火照った頬が恐怖で引きつっている。
「大丈夫よ…私のお蛇さんは噛んだりしないから…男の精液ジュースが大好きなの…」と、
おばさんは涼しい顔をしながら言う。
「おいおい、マジかよ…ケイスケのチンチンを蛇に咥えさせるなんて…そんな細い蛇が男の
チンチンなんて咥えることができるかよ…」と、酒で顔を火照らした堀田が、ゲラゲラと笑い
ながら言った。
オレのものは蛇を見たときから縮こまっているというのに、ケイスケのものは、恐怖に駆られ
ても快感を感じているのか、さらに勃起を続けている。
やっぱりこいつは、ほんとうの変態マゾだぜ…なんて、オレはケイスケの色っぽく悩ましげな
顔をしげしげと見つめる。