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【教師 官能小説】

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リビドー-9


性感帯って、本当に人それぞれだと思う。


胸だったり、耳だったり、首筋だったり。


柚香の場合はプックリ膨れたクリトリスのすぐ下、尿道だった。


もっとも、最初はクリトリスを攻めてやるつもりで、舌先を尖らせていじめてやるつもりだったが、たまたまそれが尿道にあたった瞬間に柚香の腰が退けたから、そこが彼女の弱点なんだろうと気付いたのだ。


反応が明らかに変わった柚香を、もっともっと狂わせてやりたくて、俺は尿道とクリトリスの間を何度も往復した。


「あああっ、いやあ! あっ、ああん!!」


同時に膣に指を入れてやると、彼女の身体からは尋常じゃないくらい熱い液体がジュワッと滲み出してきた。


「やあああっ、だめぇ! も、もうっ……」


脚に力が入れなくなってきたのか、膝がガクガク震え出している。


それでもなお、と言うかラストスパートをかけるべく俺の舌はさらに激しい動きで尿道とクリトリスを擦り出した。


「きゃあああっ!! 博次くんっ、やっ、ああっ、イッく……、いや……イク!! ああああんっ!!!」


途端に俺の中指が、柚香の中で激しく締め付けられた。


二、三度、ビクンビクンと身体を震わせてから、柚香は気を失った――。





「……やべ」


我に返った俺は、慌てて左手でティッシュを抜き取って鈴口にあてがおうとするも、タッチの差で間に合わずに半分ほど俺の手を汚してしまった。


それほどに、柚香を犯す妄想の世界へと浸かっていたのである。


だが、性の欲望が放たれると、残るのはいつも虚しさだけ。


どうせなら、柚香にぶち込む所までこらえてからフィニッシュを迎えたかったのだが。


どことなく不発に終わったような気がしてため息が漏れた。


手についた生暖かいそれをティッシュで拭っても、不快感までは拭いきれなかった。


やはり、妄想だけでは物足りない。


かと言って、ゆかり先輩みたいな見るからにセックスが好きそうな女を相手に無理矢理犯すようなプレイをしても、俺の性的衝動は沸き上がらない。


理想は、悪役にさらわれる清楚な女――壬生柚香のような――をこの手で攻め抜きたいのだ。


泣きながら助けを求めるも、ヒーローなんて助けに来ない絶望的な現実の下で、快楽地獄に落としてやりたいと思う俺は、根っからのヒール気質なんだろうな。


こんな悪魔のような欲望を満たしてくれるような女はいないのだろうか。


ため息をつきながら俺は、カピカピになった左手をじっと見つめるだけだった。


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