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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第11話-12

「もっと、してあげるよ。桜子に、もっと感じて欲しいから…」

 ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ……!

「ひぃっ、んひっ、あひぃぃっ!」
 突き上げは穏やかなものだが、急所の中の急所を責められているので、桜子はたまらない。“物足りない”と感じていたことが嘘のように、繋がっている部位から湧き上る淫悦を受け止めて、ひたすらによがっている。
「桜子……その……」
 腰の動きを定律に、しかし、抉るところは正確に、それを遵守していた大和は不意に、その耳元に口を寄せて、こんなことを言い出した。
「おしり、触ってもいいかい?」
 今、大和の両手は、臀部により近い箇所の太股に置かれている。ちょっとだけでも位置をずらせば、すぐに桜子の“ケツ”に手が届くだろう。
「い、いいよっ……えんりょ、しないで……いいの……に……ぃ……っ!」
 桜子にとっては、聞かでもがなことを言っているので、ひょっとしたら、自分に卑猥な催促を言わせようとしているのかもしれない。
「さわってっ……さわってよぉっ……おしり、いっぱい、さわってぇっ!」
 それなら、もう遠慮はなし、と、ばかりに、桜子はして欲しいことを口にした。
「うん、さわるよ」

 むにっ…

「んひぅっ!」
 大和の両手の平が、桜子の両臀部を鷲づかみにした。くすぐったさと気持ちよさが、尻の肌に同時に生まれて背筋を走り、桜子は更にその身を悶えさせた。

 ぐちゅぐちゅっ…

「ひあうっ、んひぃっ!」
 間髪いれずに、“G”を抉られる。今日は、緩やかな性行為に終始していた大和だったが、ここに来て“緩急”に冴えを見せ始めた。
(空振り、しちゃうよぉっ……!)
 何故か、打席に立って空振りしている自分のイメージが、桜子の中に浮かぶ。マウンドに立つのはもちろん大和で、彼の緩急をつけたピッチングに翻弄されている自分を、夢想している桜子であった。
「桜子のお尻、やっぱり気持ちいいね……最高の、手触りだよ……」
 やわやわとお尻を撫で回しながら、耳元で大和がそんなことを言う。紅くなっている耳朶は、それもまた性感帯と化しており、桜子は“ヒッ”と声を挙げて、体をひときわ大きく震わせた。
(あっ!?)
 ぴた、ぴた、と撫でるのとは違う感触が尻の肌に生まれた。大和の手のひらが、臀部に短いサイクルで、まるで小鳥の羽ばたきを想像させるような、はためき方をしている。
「やわらかくて……おおきくて……本当に、最高だ……」
 ぺちん、ぺちん、とその“はためき”は、明らかに“はたき”の動きと化して、桜子のお尻に刺激を与え始めた。
「だ、だめっ……!」
「あ、ごめん」
 “はたき”が止まった。大和は、いつの間にか桜子のお尻を叩きそうになっていた自分に気がついて、その手を止めたのだ。
「ち、ちがうっ……!」
「え?」
 しかし、桜子の求めるところは、違っていたらしい。“だめ”という拒絶の示すものは、いったい何だと言うのだろうか。
「た、たたいてっ……いつか、みたいに……おしり、いっぱい、たたいてよぉっ……!」
「!!」
 とうとう、桜子は催促してしまった。
 “G”を穿たれ、“尻”を鷲づかみにされ、“耳朶”に熱い息を浴びて、桜子は我を忘れて、己の求める行為を強くねだっていた。


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