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強気な彼女の本音は?
【学園物 官能小説】

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夏の1日と彼の優しさ?-11

 水に入るのはそれからでも遅くはない。猛は辺りを見渡し待つのに良さそうな空いてるパラソルと椅子を見つけ美咲と一緒にそこに向かう。まずは美咲を座らせ、猛はそのまま同じ温水プールの敷地内にある飲食エリアへと足を運んだ。

「アイスティー2つ」

 店員にそう言って、猛は2つの容器を持って美咲の元に戻る。しかしそこで見たのは3人の男にナンパされている美咲…それを見て猛は慌てて戻ろうとするが、不意にその足が急に止まり目を見開くことになった。

「…邪魔だから、もうどっか行って」

 そう言う美咲の足元には、腹を抱えて蹲るナンパ男1。猛が慌てても戻ろうとした瞬間、美咲は肩に触れようとしてきたナンパ男1の鳩尾を容赦なく蹴り込んでいた。それを確認した猛は呆れ気味に溜息をつきながら美咲の元へと向かう。

「悪いが、オレの連れなんだ」

 美咲のそばまで行った猛は、残りの2人に思い切り睨みを利かせた。瞳が見えない二人は猛のその威圧感にビクっと肩を跳ねさせ未だに腹を抱え悶えている男を連れてそそくさとその場をあとにした。

「…本当に容赦ねぇな」

「嘘は言わないから」

 再度椅子に座り悪びれることなくきっぱりと言い切る美咲に、猛は小さく溜息をついた。本当にそういった男に容赦がない。そんな美咲の隣の椅子に腰を下ろし、二人は嵐士達が来るまでのんびりとアイスティーを啜っていた。
 猛は美咲の、そういう男に容赦がない武勇伝はクラスメイト達(主に嵐士)からよく聞いていた。


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