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強気な彼女の本音は?
【学園物 官能小説】

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夏の1日と彼の優しさ?-10

 いきなり腕を掴まれたことに苦言を呈そうとした美咲は、腕を掴みながら前を歩く猛の名前を呼ぼうとしてその口を閉じた。さっきまで、いや今でもすんなり歩くのは難しいはずの人ごみの中で、美咲はさっきよりも格段に歩きやすくなっているのに気が付いてたから。
 更衣室の前でようやく足を止め手を離した猛に、美咲はお礼を言おうと口を開いた。

「あ、あの…あり――」

「んじゃ着替えたらここで待ち合わせな」

 …開いて、振り返った猛の言葉と被ったことによって不満気にその口を閉じた。しかも猛は美咲が言おうとしたことに気付かずにそのままさっさと更衣室に入ってしまう。さっきまでの気遣いは一体なんだったのかと呆れながら美咲もそのまま更衣室へと向かった。
 先に着替え終わったのは、やっぱり着替えが簡単な猛。無難な黒のサーフパンツにグレーのパーカーを羽織っていた。ただし、やっぱり前髪はそのままで。
 次に出て来た美咲はパレオタイプの水着に着替えていた。しかもパーカーか何かを羽織っている訳じゃないからむき出しの細い肩や背、腰やくびれが眩しい。美咲を見つけた猛はその姿を見て数秒見惚れ、しかし美咲の周囲にいる人達(主に男の)視線に気が付き慌てて美咲のそばまで駆け寄った。

「上代さん」

「あ、下鷺君。早いんだね」

「まあな。とにかく行こう」

 周りの視線が痛い。特に、同性から感じる嫉妬や羨みの視線が。猛はそんな男達の視線を一身に受けながら美咲とともにウォーターズタウンの目玉である温水プールへと向かった。
 温水プールの扉を潜って、二人は同時に感嘆の声を漏らした。
 さすがはこれだけ人の出入りが激しい娯楽施設、二人が想像したより大規模の温水プールが広がっていた。

「わぁ、思ったより広い」

「そうだな。でもとりあえずあいつら待たねぇと…」


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